『青のSP-学校内警察・嶋田隆平-』第5話

これ、「生徒の話」としては人種差別ではなくいじめの範疇なのに在留外国人の半グレ集団なんてものを絡めたせいで話がとっ散らかってしまった感じがするんだけど、いじめの話と半グレによる放火を「レギュラー取られたからいじめられたんだろ。じゃあいじめられたから丸焼きにしてオッケーだよなあ!」という謎理論でひとつにしちゃう藤原竜也演じる嶋田の相変わらずの妙な説得力に助けられたし、藤原竜也山田裕貴のアクションメイン回としては大・満・足。
竜也も頑張ってたけどやはり山田くんが、さすがの村山さんっぷりで村山オタのわたし大歓喜でしたわー。「汗かかせんなよ」にもヒエエエエエエ!こんなセリフが似合っちゃう藤原竜也最高すぎんだろと思いましたが(その直後一発でKOされ、ことが終わるまで気絶してる泉澤くんのコント感もよかったw)、さすがの嶋田さんでも人数多すぎじゃない?と思った瞬間飛び込んできて背中合わせになるのはベッタベタにかっこよすぎて笑うしかなかったですw。

とまあアクションはもう一度言うけど最高だったけど、いじめと人種差別をごっちゃにしたのはやっぱりよろしくなかった、と思う。
というか、本筋としては嶋田さんがいうように「レギュラー取られたことによるいじめ」であって、西田がアレンのことを認められなかったのはアレンが「デカいだけで体力がない」と思ってるからで、炎を飛び越え自分を助けに来てくれたときのジャンプ力を目の当たりにしてアレンの身体能力を認め仲直りしたってことなわけで、それにより西田たちがアレンにしてた「いじめ」はなくなったわけだけど、アレンは幼少のころから人種・見た目により差別を受け続けてきたというじゃない。だから「いじめ」も「慣れてる」といって諦めてるというか、自暴自棄になって学校ももう行かないというところまでいってたわけだよね?。それが「西田と仲直りした」ってだけで終わってしまっていいのか?というモヤモヤが残る。せめてそこで嶋田さんに西田のしたことも、アレンが運び屋を請け負ったりするからこんなことになったんだということも、なにか一言いってくれてたらちょっとは違ったんじゃないかな。『同情も差別だ』という心に刻みたい名言はあったけど。

しっかし浅村はほんと無能だな・・・。今回目の前で生徒に飛び降り自殺された?という過去持ちであることはわかったけど、担任であり部活動の顧問でありながら西田(たち)とアレンの間に起こっていることに全く気付かず、言うなればいじめの理由を作ったのはレギュラーを変えた自分の判断にあるのに「どうしたらいいかわからない」とおろおろするだけってさあ・・・。
でもこの人「1年前」の事件について少なくとも隠ぺいに加担してるんだろうし、なんなら直接関わっているかもしれないわけで、開始当初のキャリアに見合わぬ熱血先生っぷりや今回の「どうしちゃったんですか先輩!?」は云わば『仮面』であって、本性が暴かれたときに豹変する、その前フリとしてのコレってことはないかな。そうであってほしいんだけど。

そして嶋田と小川先生の関係が「恋人でした」というありがちオブありがちなものであったこともなぁ・・・。
そんなわかりやすい動機(話)になっちゃうんだ?ってのもだけど、捜査一課で敏腕刑事やってた頃の嶋田さんがどんな感じの人間だったのかはわからないけどわたしがここまで見てきた嶋田さんが音楽教師と交際してるってのはなんかこう・・・もぞもぞするものがある。