『青のSP-学校内警察・嶋田隆平-』第6話

ああ、前回の話で嶋田さんにしては歯切れが悪いというか、問題の本質には斬りこまずにアクションで誤魔化した感じがしたのは生徒間のいじめに続いて教師間のいじめをやるからだったのか。
ってことは理解したけど、いじめと人種差別をごっちゃにしてた前回に続いて今回もいじめと職務環境・意識といった「働き方」問題をごっちゃにしてるよね。

根本的、慢性的に職員不足で(この学校続けざまに二人の教師が罪を犯していなくなってますもんね)仕事量が多すぎるってことがあるのせよ、須賀健太くん演じる新津(あらためて、須賀くんが教師役をやってるとかちょっと意味がわかりません・・・)が追い詰められたのは同僚教師のパワハラが理由じゃん。新津が本来する仕事量だけであったならここまでの騒動(情報漏洩)にはならなかったかもしれないし(ならなかったと断言はできない)、同僚教師もマックスの仕事量をこなしているならともかく(いやそれでも「ともかく」ではないけど)あの様子じゃそうではないだろうと、新津に仕事を押し付け自分は楽してたようにしか見えないわけで、学年主任と同僚教師によるパワハラと働き方問題は別の話じゃん。それがなんで教師全員VS校長(学校の体制)の話になってんのよ。

新津と柴田の策略で職務環境を改善するための具体策を考えるという言質を引き出したことは行動に対する結果としてよかったなでいいんだけど、学年主任と同僚教師によるパワハラがうやむやってかお咎めなし扱いなのは納得いかないわ。“新津側”に加わろうとする2人に誰かなんか言えよって。『いじめられたから丸焼きにしてオッケーだよな』という嶋田さん理論に従って背中を蹴られて突き飛ばされた報いを受けてもらわなきゃわたしの気がすまない。(腹パンなんかじゃおさまらないけど)腹パンするなら新津と柴田じゃなく学年主任と同僚教師だろ。いや須賀健太泉澤祐希にヤンキー腹パンする藤原竜也は最高ですけども。

今までは小川先生に庇って守ってもらってた新津が自ら「もう代わりに仕事を引き受けることはしません」ときっぱり宣言したことと、パワハラの報いは別の話。新津の望みは普通に人間として生活したいということであってパワハラ教師への復讐云々は腹の中ではどうあれ口に出してはいなかったけど、パワハラした・された事実がなくなるわけじゃない。
嶋田の意識が恋人の死の理由を突き止めるほうに向かってることもあるのかここ2話はそこが曖昧で、「学校にスクールポリスが常駐してる」というこの作品最大の特色が薄れてしまっているように思う。

で、その嶋田の恋人ですけども。
前回の感想で嶋田さんが音楽教師と交際してることにもぞもぞしちゃうと書きましたが、小川先生が臆せず物申す正義の人タイプの人間だということがわかったのでもぞもぞ感はだいぶなくなりました。高校時代、悪いことするわけじゃないけど周囲と馴染まないアウトローな嶋田に学級委員の香里がなにくれと構ってるうちに付き合うようになったとかさあ、高校時代から付き合ってるとか妄想するとまた違うもぞもぞが生まれますがw。