市中に「弟」という名のスパイを多数飼ってることもお見通しだと含めつつ「お前がチクったんだろう」と秀吉に圧力を掛ける十兵衛かっこよ！！！菊丸に「逃げろ」と忠告する十兵衛かっこよ！！！
三淵が死に妻を亡くし、そして松永も死んでしまったことで明らかに「何か」が変わりましたね？と、その鋭さにキャッヒーーーーーーッン！となるも平蜘蛛を信長に差し出してて、え？十兵衛ちゃんなにやってんの？結局信長に渡すの？え？なに考えてんの？？？とまたしても混乱。
その後のやりとりで家臣たちにももうちょっと気を配れと、「いかなる時も誇りを失わず、高い志を持つ美しい心を持ってほしい」と訴え、信長が平蜘蛛を所持するに相応しい者であるのかを見極めようとしたのだと解ったけれど、秀吉を脅した一方で信長にはそんなことはおくびにも出さず嘘ついたことを後悔しましたとか言ってのけることも含めこの期に及んでもわたしはまだこの作品の明智十兵衛光秀のことがわからないんだな・・・ということもまた思い知る。
十兵衛が何考えてんだかはわからなくても平蜘蛛のことで信長と十兵衛の考え方の「ズレ」が決定的になったことだけははっきりとわかった。わかってしまった。
大きな世＝この国を一つにする天下人になるならば誇りと志、美しい心を持つ「覚悟」を持たねばならぬと考える十兵衛に対し、それは金に換算するといくらになるんだ？と、売ることでその「覚悟」の価値がどれほどのものだかみてみようと応えた信長かぁ・・・。
松永久秀は「ここ」まで予想してたのかな。「あの」松永久秀だからやっぱり真の目的は「これ」だったのかな。
十兵衛が素直に平蜘蛛を渡すはずもないこと、そして素直に渡さなかった時点で信長もまた素直に受け取るはずがないこと。
なにより志はともかく「誇り」とか「美しい心」なんてものが（ここまで見てきた）信長にあるはずがないもんね（付け加えると、秀吉にもないだろう）。
久秀がまさに命がけで十兵衛に託した平蜘蛛なのに、結局こんな扱いになっちゃうとかなんかもう「あーあ・・・」という反応しかできん。
秀吉にはあれほどキメッキメでかっこよく圧力掛けた十兵衛なのに、信長にはあらゆる意味で「通用しない」んだなーって。
先に嘘ついたのは自分のほうなのに（言いたいことはわかるけど）あんな物言いで諫めることしかできないとか十兵衛ちゃんも成長しないよね・・・。
（あんな物言いといえば久々に登場した前久様が相変わらずの顔面テンションでなによりです）
ていうか信長は十兵衛が帰ったあとでひとりでこっそり平蜘蛛舐めまわしてたりしないかな？ｗしててほしいんだけどｗ。
で、帝。お肌つやっつやの玉様の帝。
帝から直々に「月に上ろうとしてる信長をお前がなんとかしろよ」と言われたことが本能寺の理由（のひとつ）になるのでしょうが、最終的には、というか結果的には、十兵衛もまた「月から戻ってこれなかった」・・・ということになるのかな。
予告でついに信長が十兵衛を打擲してましたね。いよいよその時が迫ってきた感。
