『七人の秘書』第4話

本編よりも毎回の冒頭で描かれる「チームワーク」のほうがむしろ好きだったりするのですが(テンポの良さと痛快感があるから)、今回のはちょっといただけない。誰の依頼なのか知らんけど、このおばあちゃんは絶対にまた同じことをするだろ。スーパーに事情を話して次同じことがあったら万引きと咎めずに代金を払うように促してもらうとか、家族がいるなら家族に連絡してもらうといった現実的な対策を提案・交渉するか、それこそ知事の伝手でも銀行の伝手でも病院の伝手でも頼って施設に入れるところまで面倒見てやれよと。
そのせいもあってか一番楽しみにしてた菜々緒メイン回だというのにこれまでで一番つまらなかった。

金井勇太と木下ほうかをまとめて仕置きするために会食してる部屋へ裏動線を使って導くのは三和がホテルオーナーの娘であるという設定を活かせてたし(盗撮野郎たちの会合がこのホテルで行われてたってところは都合のいい展開だけど、金井勇太が三和のホテルのプールを使ってるという「偶然」があったことで、会合で使うホテルだからプールも使ってるってなことかと補完できたしね)、決め手となったのが警視総監の文字通り「眼力」ってところも警察を完全なる「悪」にしないオチで悪くなかったけど、盗撮されてた女子高生が万引きの前科アリって時点で引っかかる。
「万引き」は紛れもない犯罪なのに、冒頭のおばあちゃんといい女子高生といいそれは咎めないんだ?ってなるじゃんね。万引きで補導されたことを学校に話してもいいのか?と警察に言われたとか言ってたけど万引きなんてしてなければ少なくとも警察に口止めされるようなことはなかったかもしれないよね?と。被害届を出したのに警察に「なかったこと」にされるにしても、なんでこんな設定にしたのかと。

銀行回も“そもそも頭取不倫してますやん?”ってな話だったし、どんな悪事も許さない!のではなく自分たちの琴線に引っかかった「悪事」にのみ反応するってことなの?としか思えないんだけど、そういう人たちってことでいいんですかね?。