『魔進戦隊キラメイジャー』エピソード26「アローな武器にしてくれ」

5人揃ってパワーアップ回であり為くんのキャラソン担当回ではありましたが(あまりのスタイリッシュ曲にややぽかーんw)、

「ワンダー通せんぼう」

が全部持っていきました(笑)。
もう慣れたけど「ワンダー」ってなんだよ?って話なんだけど、これはワンダーだわ(笑)。これがワンダーでなければなにがワンダーかってな話(笑)。あんなん爆弾邪面も「ウソーーッ!?」言うわ(笑)。

と思ったら、次回!!!みきと・・・・・みきの子!?あれみきの子でしょ!???
瀬奈のスポンサーがスクラッチってのは2話で確認できてたけど、それはオタク向けの小ネタでありサービスってだけでまさかほんとにコラボするだなんて思ってなかったから一瞬意味がわからなくてフリーズしたわよ!!。

やあ・・・すごいなキラメイジャー!!(毎回うまいことタイトル考えてくれてるなーと感心してますが、今回のタイトルは内容との一致という意味でも戦隊史上に残る名作だしな!)。


わたしはレッドだけパワーアップが好きではなくて、パワーアップできるのが1人ならばせめて戦士の間で使いまわしができる設定であってほしいし、全員強化が最も望ましい派でして、だからキラメイジャーは全員揃ってパワーアップしてくれてほんっとに嬉しいんだけど、パワーアップに際して『限界は超えないためにある』とするところがなんかもうすごすぎて震えました。目からうろこだった。
こと戦隊においては限界の先にパワーアップがあると思いがちというより思い込んでるところがあったけど、冷静に考えれば命がけですることじゃないよね。命の危険を顧みずとか燃えるし、戦隊とはそうあって欲しいと思ってしまうところはどうしたってあるけどさ。

地球のピンチと仲間の未来(命)、どっちも諦めない、どっちも守るってのは戦隊として当然として、そこにある「限界」をどうするか。
従来の戦隊の多くは、記憶に新しい直近の戦隊でも「限界は超えるためにある」と言わせていたのに対し、この作品では「限界は超えないためにある」とした。

まずヨドンナの力によってゾンビと化したベチャットたちがその力に耐え切れず泥となるという「限界を超えた姿」を描き(それをキラメイジャーが目の当たりにし)、一方で“モンストーンに苦戦する宝路(ギガントドリラー)”でカナエマストーン・エネルギアがいかに巨大な力を有しているかを描いたうえでそのパワーによってほぼほぼ自滅のような形となったことでこちらも「限界を超えたらどうなるか」その可能性を描いたと。

自分たちもそうなってしまうかもしれないけれど、それでも「やるしかない」と悲壮な決意をする瀬奈たちに対し充瑠は断固拒否。絶対に認めないとエネルギアを持って走り去る。策などないけどとにかく持ちこたえるしかないと言う残された5人はリーダーである充瑠を信じてるんだよね。ちゃんとここで従来の戦隊と同様のヒロイズムを見せる。

で、ヌシカンさん経由でオラディン王からの教え(勝敗がつかなかったからって「じゃあ2枚の的を撃ち抜いたら俺の勝ちな!」ってオラディン王さすがの発想力・・・)を受けた充瑠が「ヒラメキーーーング!」するわけだけど、パワーアップアイテムである「キラフルゴーアロー」が誕生する流れが素晴らしすぎ。
あっという間にそれが出来たこと、「パワーアップ状態でいられる時間は100秒のみ」という設定が『充瑠の力』で説明ついちゃうんだもん。
小夜さんにあんなこと言われたらそりゃマブシーナ泣くし(誰よりも諦めが悪いのが小夜さんだと思ってるんで、充瑠への遺言めいたメッセージをマブシーナに言うのが小夜さんだってことで置かれている状況のヤバさを説明セリフを言わせずに描くのも上手いよなー)、泣いたらブルーダイヤが発生するし、それを材料に充瑠が新たなアイテムを生み出し、そしてそれは「限界を超えないため」の「100秒設定」だというこの流れをすんなり受け入れられる。“唐突感”がほとんどないんだよね。

さらにすごいのは新たに手にした力で敵を圧倒する、あれほど劣勢だったものを華麗にひっくり返して「ゴーキラメイジャー強い!!」って話になるのではなくお披露目回だというのに100秒設定に引っかかり(しっかり100秒カウントするの、これ燃えるよねー!ボスの100人斬り見たくなったわ!)爆弾邪面を一人取りこぼしてしまった・・・作戦失敗か・・・と思いきや宝路のワンダー通せんぼうでフィニッシュをキメてみせることで「仲間の力」をヨドンナに突き付けるほうが本題だってところよ。そんでもってそれを言うのがクールな為朝だってところ。グッときたわー!。
(グッときたといえばヨドンナに完敗状態で充瑠と為朝はキラメンタルがなくなり小夜さんはヘリコを元気づけることが「ごめん無理」でどうしていいのかわからない瀬奈も「こんな気持ちになったのは初めて」と落ち込む中、おそらく同じ気持ちだろうけど弱音は吐かない「やせ我慢の男・押切時雨」ですよ!。カッコいいぜ兄貴!!)

新たな力(新たな玩具)のすごさを描くことではなく(もちろんそれもあるけど)、それをひとつの要素としてひとめぼれした相手が実は敵だったという為朝の話を描ききったこと、最後に笑顔で為くんの心をえぐる充瑠さん鬼すぎでしょwww(+「お可哀想にw」と半笑いで言うマッハww)というオチまでかんっぺきで、いやはやほんとにすごいよキラメイジャー!!。