『仮面ライダーセイバー』第5章「我が友、雷の剣士につき。」

組織を裏切った剣士・カリバーの正体が賢人の父親で、子育て王の親友の唐橋充であることが明らかになったけど(ボイス違うし、こんなに早い時点で正体を明かすってことは誰もがカリバー=賢人父だと思ってたけど実は違ったってなことになるんじゃないかと予想するけど)、賢人の事情にこれほどガシガシ関わる(関わろうとする)キャラならなんでこの役者にしたのだろうか。
カリバーの人となりはまだわからないけど、例えば孤高のカリバーに対し武骨なバスターとかね、どう見ても真逆の印象なんで凸凹的な意味でいいとは思うんだけど、賢人に対し「親父の親友」としてモノを言うにしては演技力が拙さすぎて。役者の成長も特撮を見る醍醐味の一つではあるけど、見守りポジションの役者は若い役者を演技面でも導いてくれるひとであって欲しいのよね。
というか、今回の子育て王は誰もが思った(期待&予想)通りのキャラ&ポジションと言っていいと思うのだけど、じゃあ登場回の飛羽真に対する言動はなんだったの?となるよなぁ。普段はこんな感じのガハハおじさんなんだけど息子のこととなると血相変えて周りが見えなくなるキャラなのだとしたら倫太郎じゃないけど子供連れて歩くなよって話よ。まあ今回そら君の存在影も形もなかったけど(毎回子役を出すのが大変ってことなら前回のことを自分なりに考えて連れ歩くのをやめにしたと一言言わせれば3.4話と今回のキャラ性の違いというか落差がちょっとは埋まるだろうに)。

それからストーリーの流れとしておかしい(わからない)とまではいかないとはいえ、今回は繋ぎがあまりにも悪すぎたのが気になりました。具体的には福引のガラガラ(新井式廻転抽籤器(笑))に食いつく倫太郎が次の瞬間上着を脱いでて倫太郎の上着を羽織った芽依がくしゃみしてたことと、メギドの正体がピラニアだから自分たちを“餌”と言ってたし仲間がいるはずだと飛羽真の店で話したあとワンダーワールドに行くときに飛羽真が着替えてたこと。
後者は賢人はここに住んでるのかな・・・?な屋上で話をしてたのに飛羽真の店に移動してたのはいいとして、暗かったから話をしてるうちに夜になっちゃったってんでじゃあアナザーワールドに行くのは明日にしようってことになったのだとしても(被害者がいるかもしれない以上そんなわけはないんだけど)戦いに行くのにスーツ着るの?これまでスーツなんて着てたことないのに?と思ったし、前者に至っては早くも倫太郎持て余しちゃってるじゃんと、ていうかわたしが見たいのは倫太郎(と芽依)のトンチキなんだよー!。サラッと会話に混じるデザストさんはお茶目かわいかったけどw。
全体的に尺が足らない感じがするのはEDがあるせいかなー(あと面白くもなんともないので最初と最後のタッセルパートもわたし的には不要だわ)と思ってしまうのだけど、ダンスパートに賢人も加わらないのだろうか。

そんでこれは前回もそうだったんだけど、メギドの正体を図鑑を調べてピラニアだと特定したあと、ピラニアだとわかったからじゃあどう戦うか?ってところまで本で得た知識を活かして作戦立てて欲しいんだよな。撮影環境・条件の都合で同じようなバトルになってしまうのであろう今だからこそそういうところでバトルの質を上げて欲しい。

ズオスが「生物」を司るというか操るというか、とにかく「生物」担当だからズオスが生み出すメギドは生物モチーフだそうで、同じくストリウスは「物語」でレジエルは「幻獣」を担うと。「幻獣」「物語」「生物」というのはソードオブロゴスの剣士たちが仮面ライダーになるためのシステムと同様の要素で、それは両者とも同じ「始まりの書」を力の根源としているからってことで納得なんだけど、なぜその三要素なのだろうか。ニュアンスとしてはわかるような気がするんだけど言葉にして説明することができそうもないので設定以上の意味があるなら教えてほしい。


“記憶の一部を失っている主人公の親友で、主人公がその記憶を取り戻したら「話したいこと」があって、組織を裏切り敵側についた父親を持つ”などと結構なものを背負ってるらしい賢人はなにかを考えている顔が綺麗なのでそれだけで好印象なんだけど(あとスタイルいいな!普段は特にそう感じることはないんだけどトムソーヤーの格好のときにおもわず「おっ!?」と前のめったわ)、そんな賢人が3番手で、それをさしおいて倫太郎が2号ライダーである理由、倫太郎にどんな物語が用意されているのかますます楽しみ。