『麒麟がくる』第25回「羽運ぶ蟻」

義景に義昭は将軍の器か否かと問われ「いささか荷が重い」と十兵衛が答えたところで次回へ続くであったので、今回の冒頭でそれに続けて何を言うのかと思ってたけどどうやらその話はそこで終わったようで、そのまま信長によって美濃が平定された話になって、母上が明智荘に帰還してどんちゃん騒ぎして、翌日信長を訪ね承認要求を巧みに刺激し上洛を持ち掛けたもんだから十兵衛は朝倉ではなく織田を選んだんだなと思ったんだけど、越前に戻ったら義昭様が娘たちと遊んでて、蟻の話をして、そしたら義景に「力のある大名が支えればいい将軍になるかもしれない」と真逆のこと言ってて、え?なんだコイツ信長じゃないけどなに考えてんだ?最初はほんとにポンコツだと思ったから義景には正直にそう言ったしみんなが喜んでくれるから戦好き!とか言ってる信長には明確な目的を与えなきゃヤバイってんで上洛とか言ってみたけどサシで話したら自分のことをちゃんと理解してるし庶民を思ういいひとだったってんで思ったまんまを義景に言いましたってこと?先に信長に上洛勧めておいて?行き当たりばったりすぎね??と思いつつも久秀からの文と併せて信長と一緒というのは気に入らないが「致し方ない」と、「義昭様は美しい神輿」だと、そして「神輿は軽いほうがいい」と不敵な顔で言う義景に「おお!バカ殿じゃないっぽいぞ!!」とテンション上がったんだけど、次の瞬間「ちちうえー」と号泣息子が現れチュウ太郎探して床下を這いずり回ってんのを見て十兵衛とともに「ダメだコイツ(笑)」となりましたw。パパとしてはよくても殿としてはアカンw。

ていうか「チュウ太郎様」の正体を聞いて「チュウ」ってネズミ口する十兵衛かわいいコンチクショーーーーー!!。


丸薬又売り騒動はざっくり言えば義昭が将軍になれば助けられるであろう「もっと多くの人々」を描くためのものってことでギリギリ意味のある時間だったけど、この描写でキャラクターに対する嫌悪感とは別の駒に対して抱いていた違和感というか不信感の正体がわかった気がする。駒は「貧しい人々に無料で薬を配る(配りたい)」側の人間なんだな。自分に出来ることはこの程度の施しでしかないと嘆く義昭と同じ目線で「貧しい人々」を見てるんだ。『庶民』を描くためのキャラクターであっても決して『庶民代表』ではないと、25話にしてようやくそのことを理解した。なんでそんな中途半端なポジションのオリキャラが必要なのかはあいかわらずわからないけど、駒の言動に苛立ちを覚えていたのは庶民のつもりで見ていたからなのか(わたしの見方が悪かったのか)と腑に落ちた。