『パーフェクトワールド』第5話

チャコが画面にちらりとも映らなかった・・・。ヘルパーのひとが預かってくれてるらしいけど、このひと樹くんのことしか考えてないしマジで「チャコに餌やる」だけでそれ以外の世話なにもしてなさそう・・・。だって(あの距離で自分の代わりに背負える男に娘を預けたいという父親の言葉が聞こえたとは思えないけど)つぐみが「男に背負われる」ところをわざわざ身体を起こしてまで樹くんに目撃させるとか性悪すぎて、樹くんの目があるところでは可愛がる(フリをする)けどそうでなければ犬のことなんか眼中になさそうだもん。そうでなくても生後半年あたりの遊びたくてしかたない盛りなのに一日中ケージに入れられぱなしだろうし、そんな状態のチャコを想像すると泣きたくなってしまう。

こんなことになってしまったことだしチャコは「犬好きの知り合い」にでも引き取ってもらったってことにしませんか?。チャコにとってはそのほうが絶対に幸せだし見てるわたしの気持ちも楽になるんで。


この手の話にしては比較的フラットな気持ちで見ることができてたんだけど、今回はさすがにつぐみの悲劇のヒロインっぷりに辟易したわ。なので松重さんの父親がどれだけ周りの人間に迷惑かけたと思ってるんだ!と一喝してくれてよかったというか、「ですよね!」という感じ。ヒロもなんだっけ?綺麗な純愛すぎてそんなものが長く続くはずがないとかなかなかに厳しいことを言ってたけどほんとその通りだと思う。
障がい者となったことで恋人から捨てられた過去があり、障がい者であるという云い方悪いけど負い目がある鮎川くんはまだ現実が見えてる(知ってる)けど、つぐみはあまりにも「鮎川くんとの恋愛」に溺れすぎてて、『鮎川くんに尽くす私』に浸りすぎてて、でも「鮎川くんの気持ち」を慮ることはないんだよね。「彼女」に「摘便」されることが鮎川くんにとってどういうことなのか、それを考えることなく尽くしたいという自分の欲を押し付けようとするとか、そりゃ長沢さんもアンタじゃ無理!って言いたくなるわなと思う一方で長沢さんもヘルパーという立場を利用して樹くんを独占しようとしてるだけなんで、言ってしまえばどっちもキツイわ。

でもまあ鮎川くんはともかく(ヘルパーだと思ってるから長沢さんに摘便されることを受け入れてるけど、そのヘルパーが自分にガチの恋愛感情を抱いてると知ったらその場で契約解除するだろ)つぐみはヒロとくっつくのがいいよね。ていうかこういうタイプの女は自分を大切にしてくれる男と結婚して子供がそこそこ大きくなったら「車椅子のイケメンとの恋」をうっとり語ったりするよ。鮎川くんとのことは「いい思い出」とか言う。わたしにはわかる(笑)。