『イノセンス~冤罪弁護士』第6話

吹越満山下容莉枝の夫婦とか卑怯だぞ!こんなの何も言えなくなっちゃうに決まってるじゃないか!。

検察側が須賀くんの「その時間はずっとベースを弾いていた」という主張を「嘘」だとする根拠は、「自分はずっと家にいた」という吹越さんの話が「嘘」であること、加えてどうやら“偶然”のことだったらしいけど(てっきり工事の騒音を利用した計画だとばかり・・・)ベース音が聞こえなかったという近所の住人の証言だよね。
で、ベースの音が聞こえなかった(実際には聞こえてた)理由を弁護側が突き止めたと。でもそのベース音が須賀くんが実際に弾いていた音なのかはわからないよね?。録音した音を流していたかもしれないじゃない?。実際にその日その時間その場所で弾いていた、そこまで証明して初めて須賀くんのアリバイが証明されたことになると思うんだけど?。
黒川先生の目的は須賀くんのアリバイを証明することでなく吹越さんの偽証の理由を明かすことで「真犯人」の自白を引き出すことだったにせよ、実際にはベース音が聞こえてましたと言われても「だから?」ってな話でさ、秋保先生に実験させて証明して終わりってことにはならないよねえ?。
そのくせ娘を殺された復讐をするにしても主犯を殺してその罪を従犯に着せるとか、弁護士の動きを抑えるために事務所職員の子供を誘拐するとか、わざわざ話を込み入らせてて、毎度のことながら話のバランス悪いよなーとか吹越さんと容莉枝夫婦の関係が判明し、法廷に現れた容莉枝を見た瞬間の吹越さんの絶望を見た瞬間吹っ飛んだもんなー。

城崎さんに「子供を殺された親の気持ちなんてわからなくていい」と、自分たちのぶんも子供を愛してやってくれと言った吹越&容莉枝夫婦は、主犯の男は自らの手で殺すことができたし、サイフ扱いの従犯はレイプという本来の罪で裁かれることになりそうだってんで、そういう意味では満足したのかなーと思うのだけど、でも法廷で黒川にキツイこと言ってたよね。
それは当然今回相関図が判明した黒川が抱える過去の事件に繋がるというか、黒川の心境になにがしかの影響を及ぼすことになるのでしょうが、真実としては黒川の幼馴染だという秋保先生の妹を殺した犯人として自殺した男がやったのかやってないのかのどちらかしかないわけで、話の流れからしてそこは当然「やってない」=冤罪ということになるのでしょうが(これでほんとにやってたらなかなかのどんでん返しだけど)、だとしたら(だとしても)秋保先生も別府所長のお兄さんも救われないわけで、どこに向かってるのかわかんなくなってきたかも。