『グッド・ドクター』第3話

今回の患者はいくつもの病院をたらいまわし(受け入れ拒否)された末にこの病院に運び込まれたわけですが、高山先生いないわけじゃん?設備云々以前に対応できる医師がいないわけじゃん?なんで受け入れてんの?と。この病院にだって患者の症状を伝えて受け入れてもらえるかどうかの事前連絡はあったはずだよね?そのうえで「受け入れます」と返答したから運び込まれたとみていいと思うのだけど、誰が受け入れるって言ったの?と。小児外科に連絡が入った時点ではもう患者は到着してたよね?最初に連絡が入るのは救急救命だとして小児外科に確認しなかったの?確認する前に受け入れの許可をしちゃったの?。だとしたら小児外科どんだけ舐められてんのって話じゃない?。
(研修医たちが忙しそうにしてたのは受け入れ要請の電話が小児外科に掛かってきたときに湊しかいないことの前フリで、電話を取った湊が「助けます」って言っちゃう(受け入れ許可しちゃう)んだと思ってました)
そんで今回に限らず毎回それを言うひとがいるけど「なにかあったら責任は私が取ります」ってさあ、「なにかあったら」ってのは患者の死、それに類することが起きることでしょ?それは医者が辞職したぐらいで取れる「責任」じゃないだろうと思うんだけど。
とか思ってたんだけど、夏美のところへやってきた美結ちゃんの父親の鼻水でぜんぶ吹っ飛んだよね。
高橋洋さんだったらこんなテンプレ通りの「子供を亡くした親」なんかじゃない演技が出来るのに勿体ないなーと思いながら見てたら最後にすごいものが待ってたわ。
いつもながら洋さん最高だな。全身から哀しみを垂れ流しながらも必死で理性を保とうとしてる父親の姿に問答無用で泣かされたわ。見事な画力。
そこまでは朝は元気だった娘が死んだと聞かされたら異常な精神状態になるのもむべなるかなではあるもののようやっと受け入れてくれた病院の執刀医に「お前が殺した」は酷い言いようだなと、もうちょい言い方(台詞)考えろよと思わずにはいられませんでしたが、「美結にとってのお医者さんは瀬戸先生だけだった」でチャラですわ。そもそもたらいまわしにされ治療が遅れたことが病状を悪化させた原因なわけで、夏美は言い方悪いけど貧乏くじを引いたようなものなわけで、そこをしっかり踏まえたうえで謝罪と夏美を救う言葉としてこれは素晴らしい。ていうかこれを言う高橋洋が素晴らしかった。
治療のために切った服を縫い直したって両親が救われるわけないだろうにと思ってたら“本命”はラジオ体操のカードを介してのお母さんとの約束のほうで、母親にとってはどれだけの説明よりもカードのほうが価値があるってのは納得だし、そしてそれはあの状況でも美結ちゃんが何かを握りしめていることをしっかり観察してた湊だからこその行動であるわけで、それが夏美を救い成長に繋がったことまで湊を主人公とする物語として今回は文句ナシ!。