『グッド・ドクター』第4話

父親として娘の言うこと、娘の気持ちが全てだってんならそれでいいんだけど、義母の言い分も聞いたれや・・・とは思うかなぁ。あかりちゃんの絵日記を元にした回想だったから写真見つけたら即虐待がはじまったように見えたけど、さすがにそれだけが理由じゃないと思うんだよ。写真はトリガーであって、そこまでの積み重ねがあったと思うの。
回想を見る限り義母があかりちゃんを憎む理由は「前妻と似てるから」。言いかえるならば「前妻の存在」であって、それはあかりちゃんというより父親との関係に問題があるんじゃないかな。再婚理由として「娘には母親が必要だと思った」ってなことを言ってたから「妻」よりも「母親」の役割を求めたのでしょうが、ある程度はそれを理解したうえで再婚したのだとしても、出張がちだというぐらいだし家事も育児もほぼほぼ丸投げ状態だっただろうし、ことあるごとに「前妻」と比べられたりしたかもしれない。だからといって幼い娘を虐待していいはずがないから義母が追いだされるのは当然だとしても、この父親がそこを理解できてないとそのうちまたあかりちゃんが心痛を抱えることになるんじゃないかなと思ってしまう。
そんなふうに思えてしまうのはダメ父親を演じるのが村上淳だから。これが前回の高橋洋だったらまた違う印象になったはずで、逆に前回の父親が村上淳だったらあそこまでの鼻水は垂れないだろうし、なにげに考えられたキャスティングだなーと思う次第。
とは言え、2話だったかもそうだけど、湊が家族を再生させる話にならないところはいいよね。湊はあかりちゃんのことしか考えてない。父親に問題があるとしても、あかりちゃんがその父親と「二人がいい」と言うならばそうできるように考え動く。それ以上のことは関知しない。このスタンスは潔くていいです。
で、高山は恐らく湊が病院の権力争いの道具にさせられていることに気づいたから画像診断科への転科を命じるのでしょうが、湊の夢は「全ての子供を大人にしたい」である以上、湊としては小児科医でなけりゃダメなのだろう。でも湊の観察眼からの診断能力は今回のことで高山先生を凌ぐものであることが明らかになったわけで、その能力は子供に限らず使うべきだろうと、そう思うわけで、そのうえで転科などしないことは決まってるからそこでどんな話作りをしてくれるのか、次回も楽しみ。