『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』第6話

愛人に言われるがまま埋めたはずの息子が生きてて今度はその息子のためにまたもや人間を埋めるとか、なんという地獄ループ。「こういう時は埋めればいいのよ!」というその確信が何から生まれたものなのかと思うとへんな笑いが込み上げるわw。
「母親は強いな」というには留美も瑛理奈も一線越えてるどころか行きつくところまでイッちゃってる感ありまくりだけど、気の毒でしかなかった留美が「生きていてくれた息子のために」自発的に地獄への切符を手にしたのならそれはそれでいいんじゃないかな。登場した瞬間から魂のない人形のようだったのに息子が生きていたとわかった瞬間生気が宿り、そして息子を守るためならばなんでもする母親という生き物になった留美を見た真海の「まいったな」的な表情を引き出しただけで、留美はいい仕事をしたと言える。
で、渋川春彦(って役名なんだろう?ぜんぜん覚えてない・・・)がやっぱり「一人目」として真っ先に復讐されたわけですが、安堂と共に自分ちに盗みに入るつもりであることはわかってて、そして安堂の素性と共に悪事を働くつもりであることを留美に伝えたのはそれを止めるために留美が悪事の現場(自分ちw)現れるだろうと見越してのこと、そして三人がぶつかることでなにがしかの動きがあることを目論んでのことなのでしょうが、渋川春彦が「殺され埋められる」ところまではさすがの真海さんでも誘導できなかったと思うのだけど、違う結末、渋川春彦が死なない結末になっていたとしたら、真海さんの復讐の行方はどうなっていたのだろうか。あの状況なら留美もしくは安堂が死んでもおかしくなかったと思うんだけど、渋川春彦はまたの機会に殺す必ず殺すでいいとしても(コイツには入間や南条のように「大切なもの」などないだろうし)留美か安藤の死体が出来てたらどうするつもりだったのかと。
ていうかこんなツッコミ今更ですが、渋川春彦たちは盗みに入った家でどんちゃん騒ぎしすぎだろと(笑)。盗みに入った家の人間ならともかく盗みに入った家にどこからか乱入してきた女、というか“神楽の嫁”をその場でレイプしようとするとか頭おかしいって(笑)。
そんななかで自分が電話ボックスに置き去りにした赤子が生きていたことに喜ぶ秘書にはホッとさせられたけど、自らも復讐するために率先して真海の手先をやってるマネージャー女に対し秘書はあくまでも秘書として真海のサポートをしてるだけだと思うわけで、真海さんがなにをしてるのか、自分もその駒であることを、いずれ知ることになるのだとしたらどれほどショックを受けるのだろうかと胸が痛むわ・・・。
一方の入間嫁、瑛理奈も殺る気モードに入ったようでこっちもやべえな!。美蘭に好きな人ができたみたいだから急がなくっちゃ♪と息子に語る背後でガラス越しにこっちへ向かってくる伊武雅刀がホラーすぎんだけど、それに(聞かれたかもしれないことに)全く動じない瑛理奈マジやべえ。身体こそ動かないものの意志疎通はできると知ってなお全く動じないとかほんとヤバいわこの人。
ついに覚醒した留美と神楽夫婦、ルンルンで毒殺計画を考える瑛理奈と入間夫婦に対してすみれと南条夫婦はおままごと感がするので(役者的にね)これまたコントチックな香港マフィアとのあれこれが前回の瑛理奈今回の留美ほどの「うわあああああああ!」ってな盛り上がりを見せられるかどうか不安なところはありますが、このドラマに関してわたしはもはやなんでも楽しめる域に達してますw。