『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』最終話

入間による息子の殺人(二度目)を土屋が阻止し(二度目)、神から貰った武器を使い留美さんが神の裁きを下し、瑛理奈の壮絶死を経て入間に対する復讐が完遂できた瞬間のイヨッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!感は最高だったのに(エイトがすごい目で真海を見てるのにゾクゾクしたわー!)、そこからどんどん雲行きが怪しくなって、結局生ぬるい後味になっちゃった・・・・・・。なんだこの最期の晩餐。地獄のカレーパーティ(あなたは帰る家があるより)のほうがよっぽど狂ってたっての。
これ、暖ではなく「真海さんと結婚します」というすみれの意志表示を受け、一瞬嬉しそうな表情を見せたかと思ったら痛みとどうしようもない哀しみがないまぜになったような顔になった暖はすみれのために復讐をやめて死ぬことにしたんだけど、神楽はどうかわかんないけど幸男に助けられ(だから幸男は包帯男だった)(顔面に火傷を負ったことで俳優人生は完全に終わったのだろう)そんでようやっと囚われていた過去から解放された真海は愛梨と人生やり直しますってなことだと解釈しかけたけど、でもだったら神楽はともかく幸男まで暖のことを悪く言ってるのはなんなんだろうってことになるよな。自分が暖を助けたことを隠すため?かと思ったけどでも神楽が思いっきり「俺はすみれを連れて逃げたけど幸男は助けようとしてた」っつってるじゃん?。二人は暖が死んだものとして語ってるから、すみれも含め暖は死んだと、火傷の事実は隠せないから助けようとしたけどダメだったと、そう証言してるんだとしてもニュースでは行方不明で捜索中と言ってたわけで(あ、そういやニュースと言えば監禁中の神楽が見せられてた「神楽エステート社長焼死」のニュースって必要だったか?自分はここにいるのにその存在を消されることよりも空腹のほうが辛そうだったけど?)(ていうかやっぱりなぜ神楽を監禁するのに下半身パンいちにしたのか理由がわからんw)、じゃあなんのために暖は死んだと言ってるのかと。神楽はこれほんとに暖のことなんて忘れてたし自分はなにも悪くない、狂った復讐に巻き込まれた被害者だとでも思ってるってことならそれでいいんだけど(でも取調の神楽の話し方に違和感を覚えたんだよなぁ。元々上品ではない喋り方だけどそれに輪をかけて露悪的な喋り方をしているような)、幸男が中途半端すぎて。
火傷負ってることから幸男が助けようとしたのは間違いないとして、結局助けることができず(炎の勢いが強すぎて諦めたとかで)、だから幸男も神楽も、それからすみれも暖は死んだと思ってて、じゃあ誰が暖を助けたのか?と言えばそれはもちろんあれだけ屋敷が燃えてるのにあの距離からじゃ無理だろ・・・としか思えなかった愛梨と土屋が火事場の馬鹿力ならぬ真海さんラブパワーでもって助けたんですよってことでもいいんだけど繰り返すけどさすがにそれは無理過ぎるから真海さんが自力で脱出したってなところかなー。三人の前で炎に包まれて死ぬ自分を見せることが「最期の晩餐」であり復讐の総仕上げだったのだと。
であればなおさら神楽と幸男が取調で言ってることは「本音」なのか否かってことが重要になるんだよな。わざとこういう言い方をしてるのか、それとも暖は死んだとほんとに思ってるからこそ、暖に対する後ろめたい気持ちやらなにやらから解放されたがゆえの「本心」なのかってことが。ここがどうもはっきりしない。そういう意図なんだろうけど。
つーか入間と神楽と幸男ってなんの容疑で逮捕されたんだ?。入間は安堂を殺しかけてるし幸男もショーンさん夫婦の殺害に関わってるし、この二人はなんやかんやありそうだけど、神楽は暖がキレてたように自らの手は何一つ汚してないわけじゃん?。あ、暖に対してはなにもしてないけど政治家に賄賂贈ったりはしてるから収賄罪か。それにしたって数年で釈放だろう。15年頑張って築いた神楽エステート社長という地位と得た財産は全て失うことになるだろうけど、でも幸男と違って有名人というわけでなし、ゼロからやり直せる可能性は充分あると思うんだよなぁ。幸男はこの先生き地獄だろうけど神楽はそんなタマじゃないだろ。
と考えると、精神崩壊した入間や命を奪われた寺角に対し「一番罪が重い」はずの神楽がコレってのは納得いかんよ真海さん!監禁&拷問で多少なりともダメージ受けてるかと思いきや(こいつどんだけメンタル強いのw)取調べの様子からしてピンピンしてんじゃねーか!。
とまぁやっぱりフジはこんなもんか・・・な最終回ではありましたが(でも留美と瑛理奈の狂った母性愛演技は圧巻だったし(目玉焼きを作りながらミニトマト食べて目をひん剥くとか演出も秀逸すぎてww)、留美におせっかいババアと言いながら見せた安堂の笑顔と、そんな安堂を再び助ける土屋と、牛山とスイス銀行!?のひとだった柳くんの名刺交換は良かった。そして真海さんが未蘭さんを助けてくれたことを信一朗が知り、そこから真海さんが「暖ちゃん」であることに気づいてくれたのはほんとうに良かった)、それでも真海さんの復讐譚をとことん楽しませてもらえました。火を灯したマッチを持ちながら「ああ・・・楽しかった」と言う真海さんは最高に素敵でした。この瞬間、柴門暖は抱き続けた復讐心からようやっと解放されたのだろう。
おディーン様は視聴者からもう飽きたって言われるまでこの路線、復讐モノに限らず古典のドラマ化の主演を突き進むといいと思うの(スーツ必須)(グレート・ギャツビーとか死ぬほどカッコよさそう!)。