- 作者: 長岡弘樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/09/26
- メディア: 単行本
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とはいえ風間道場という若手刑事教育システムと言っていいのだろうか、それが県警内にあるのはいいとして、マンツーマンで風間の指導を受ける(受けさせる)べくその道場生が選抜された理由も描かれないし、教材として都合のいい事件があたりまえに用意されてるのもなんだかなーってところはあったりするのでこの作品単体としては前述したようにただの警察小説(刑事が事件を解決する小説)でそれ以上のものはないです。でもこの風間対新人刑事の風間道場システムがあって、そのなかで風間にこういうことが起きて、そして警察官を目指す者達に“風間イズム”を注入すべく風間教室へと展開するという流れはその背後関係含めとても興味深く、風間公親という警察官の物語として読み応えがありました。