- 作者: 長沢樹
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/07/19
- メディア: 単行本
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二人の元夫はそれぞれタイプ違いの“イイ男”で、主人公とは円満離婚で子供のことを含め友好な関係を保ち先輩後輩である夫同士の関係も良好だし、遊軍としてあちこちの現場で便利に使われているとは言え捜査実績があるからか行く先々で酷いイジメのような扱いを受けるなんてこともなく、なにより刑事とシングルマザーという“激務”をこなしながらもエステに行き美顔や美肌への気配りも怠らないとか全女性警察官から敵意どころか殺意を抱かれてるに違いないけど、そういう描写は一切なし。とにかくとことん美人で有能でモテる「女刑事」が事件をビシバシ解決する小説ですが、この「事件」が結構面白いんだよなぁ。いくつかの事件が連作として描かれるのですが、どれも時代感が織り込まれていて結構凝ってる。事件の構図(主人公とイイ男との関係性)も連作として考えられた構成になってるし、だから単なるキャラ小説ではなくちゃんと警察(刑事)モノとして楽しめました。