『仮面ライダービルド』第14話「偽りの仮面ライダー」

ああなるほど。まだ1桁回だってのにやたら「正義」や「仮面ライダーとしての矜持」について語らせてたのは、「自分のことよりも人助けだ」と堂々言わせてたのは、ここでマスター=スタークにお前らのやってたことは『仮面ライダーごっこ』だとバッサリ斬らせるためだったのか。戦兎が最初からヒーローとして確固たる意志であり持論を持ってたのは結局のところ「美空にボトルの浄化をさせる」ためにマスターがそういう存在として「造った」からだったのだと。それだけのことだったのだと。
マスターがスタークであるならばそのマスターから戦うための力を貰った戦兎の立場なくなっちゃうじゃんって思ってたけど、あっさり説明ついちゃったし納得できちゃったし、こうなってみると(作品のカラーとして)思ってたよりだいぶエグイな・・・・・・。戦兎に正体がバレたマスターの態度であり言動がこれまでとさして変わらなくて、変わらないことがほんとエグイ。
事前にボトルをすり替えてたことや対スターク用の武器としてのスパークリング含め、良くも悪くも予想通りの強化フォーム回でしたが(いやでも「マスターがスターク」だとわかったうえで「スタークを倒すために開発した武器」の音声が『シュワッとはじける』とか言うノリノリなヤツだとは思わなかったというか、設定したのが戦兎だとしたらマジ狂ってやがるぜとやや引き気味で思うしかないわけですが・・・)(だってせっかく雨の中での「蒸血」と「変身」が無音というかっこいい演出だったのにここでシュワッとはじけられたら割と本気で台無しですやん・・・・・・)、『ついでに』ここでローグの正体が戦兎と万丈の知るところになるってことだけは予想できなかった。それも出番なかった回で。
自分の与り知らぬところで勝手に正体ばらされちゃった幻徳が次に桐生戦兎に会ったときどんな顔するのかと思うとものすごくハラハラします。
それにしてもパンドラボックス、ビルドの攻撃を受ける盾として使われてたけどそんなことして大丈夫なのかと。東都で厳重な管理状態にあったのは再びスカイウォールを発動させるようなことがあってはならないから、触るな危険!的な防災上の理由なんだと思ってたんだけど、むしろ奪われないように、防御目的でああいう管理体制を敷いていた、ということなのかな?。
なんにせよ、マスター=スタークの当面の目的は『アレ』を造ることで、桐生戦兎ならばそれが出来ると見込んでパンドラボックスを預けたということか。さらに言うならば、出来上がった『アレ』を万丈龍我に使わせるために『強くなれよ』という言葉を残したのだと。その『アレ』を使ってなにをするつもりなのか、なにをしたいのか、それはまだ全然見えてこないけど、それがなんであれわたしにも理解できる「マスターの正義」であって欲しいと切に願います。それが社会的にみて道義的にみて悪であったとしても、マスターにはマスターの正義であり想いがあってのことなんだと、どうかそう思えますように。