『仮面ライダービルド』第21話「ハザードは止まらない」

まだ開始数話の段階で主人公である桐生戦兎に確立した「正義のヒーロー観」を語らせていたのは、つまりそれが『平和』であるから、平時であるからこそそんなことを言えたのだと、そういうことだったのか。
グリスのおかげで変身解除できた戦兎が自分がやったという認識はないもののその場の状況から「俺が殺ったのか・・・?」と言いつつ近づこうとしたら、万丈が怯えて後ずさるのがキツイなぁ。戦兎のメンタル破壊のダメ押しだろ。
万丈に対し科学や技術そのものには罪はなくそれをどう使うかだってなことを言っていた戦兎だけに、精神的な衝撃は凄まじいものなのだろう。しかもその技術を作ったの自分だしな・・・・・・。
せめてこれが東都も北都もついでに西都も、それこそ宗教的な理由や民族的な理由といった「譲れないもの」を掲げそのために争ってる(その道具になってる)ってんならまだしも、この作品における『戦争の理由』は『パンドラボックスの光を浴びて好戦的になったから』だもんね。その結果がコレとか無意味感はんぱねえ。
『せいぎのヒーローめんらいだービルドのせんと』が自我を失い敵の一人を殺してしまって(目の前で消滅する=死ぬのを見て)自分のしたことを受け止めきれず廃人になりかけてるのを子供たちは果たしてどんな気持ちで見るのだろうか・・・と思うし、どんな理念をもって子供番組で「戦争」という言葉を用いてこれほどまでの描写をしているのか(ここまでする必要があるのか)とも思うところがあるけど、それはそうと、というかそういうの関係なしに、大人なわたしとしては今はとにかく先が見たい。戦兎パンツも履き替えてないんだろうな・・・とか思ってほんとごめん。