『刑事ゆがみ』第4話

初回では中学時代の同級生女子がはぐれ殺人、2話では女性教師が暴行事件でっちあげ(真の動機は自身の処女隠し)、そして4話では加害者と被害者の婚約者が実は百合関係にありましたって、童貞男には相当ハードな事件続きな気がするんだけど、女方面ではないものの3話は恩師が長年自身のはぐれ殺人及び死体遺棄を隠蔽してたこともあわせて考えるにこれは神木さん演じる羽生(童貞)に試練を与えるドラマなのか?。
でも神木さん演じる羽生(童貞)は全然メゲてなさそうなのよねぇ。「女なんて」とか言いだしそうなものなのに、証拠写真を撮られ昼飯代をたかられるかもしれなくてもAV借りるのをやめられないしおっぱいパブに行くことをやめられないとか、なんだろう・・・童貞として筋が通ってる?ってことでいいのかな?w。
羽生をからかうためにラブホで張り込むとか全力全開の弓神のあれこれ、二人の絡みはぐんぐん面白くなってるものの(あと弓神と官能ちゃんも)事件のほうは回を重ねるごとに粗が目立つようになってきたかなぁ。
敵対関係といっていい立場にあるはずの加害者と被害者の婚約者が実は殺人の共謀関係にあり、その背後には女性同士の恋愛感情がありましたという「真相」はいいとしてもそこに至る経緯は見せ方がよくないのかひっかかりを覚えるところが結構あるもん。建築士にストーカーされてることを印象づけるために当時交番勤務だった羽生を利用したってな話だったけど、てことは結構前から準備してたってことだよね?。てことは婚約者が性的暴行を受け病院に行ったのはそれよりも前ってことになるだろうけど、この父親の性格からしてそんなに長い間「婚約」状態でいさせる理由がわからんし、社内の評判は悪いものの上に媚びるのは上手いという建築士が社長の娘と婚約して逆玉ってのはいいとしてそういう立場の男が婚約者相手に病院に行くほどの性的暴行するか?と思うし。そもそも女性二人がいつからそういう関係だったのかがはっきりせず、二人がどうしたいのか、どうなりたいのかもわからなかった。大切な存在を傷つけた男に復讐をしたかったのか、それとも「結婚相手」を消したかったのか。この父親(社長)は娘が女と付き合ってるだなんて認めるはずがなさそうだし、建築士を亡き者にしたってまた新しい男をあてがわれるだけとしか思えない。そこがはっきりしないから「殺すしかない」という選択肢に心理的な意味での理解ができない。だからこれだけ長い時間をかけて噂を流し外堀を埋めて「ストーカー」に仕立てるという準備をしたというのに二人の「本気度」が伝わってこない。つーかいくら好きなひととお揃いだからといって指輪なんて同性がまず最初にチェックするようなアクセサリーをこの状況で二人揃って身に着けるとかねーだろよ。肌身離さないでおきたいならチェーン通して首から下げればいいじゃんと思うのに、それが二人の関係性が明るみにでる、つまり事件の真相解明に繋がる“キッカケ”になっちゃうというこの安直さよ。
劇中で弓神に「ほかにもっと方法はあっただろう」と言わせたわけだから殺人以外の選択肢があるのにそれでも殺人を選んだ二人の女の「ゆがみ」を描いたにせよ、そこに至るまでの過程はもうちょい頑張ってもらいたいかなー。