『仮面ライダービルド』第5話「危ういアイデンティティー」

次回から放送時間が変更になるからなのかものすごい引きでもって終わった前回からあっという間にその時点での謎についての説明がなされて主人公納得しちゃったよ!!(笑)。
でもちょっとまって。
ファウストが研究所から盗みだしたパネルをなぜあんた(マスター)が持ってる!?という戦兎の問いに対する「美空を助けに行ったついでにパネルとボトルを奪ってきた」ってな答えはいいとして、それ以外はマトモに答えてないよね??。美空がファウストに攫われたのは「ボトルを精製する能力があるから」で、そこは理解できるけどそもそもなぜ美空にはそんな能力があるのか?ってな疑問は残ったままだし、美空が引きこもってるのはファウストから身を隠すためだってのもそのために(なるべく美空の側にいるために)マスターは仕事を辞めたってのもなるほど納得だけど、マスターの前職が宇宙飛行士であり、火星からパンドラボックスを持ち帰り記念式典で制止を振り切ってボックスに触れスカイウォールを発現させたのはなぜなのか?という謎に対する「あん時ゃ火星の影響でおかしくなっててなんであんなことをしたのか自分でも未だに理解できない」って、それはさすがにそうなんだーとは思えんぞ。謎の宇宙飛行士がボックスに触れたことでその場にいた人間は好戦的になったというし、火星の影響でおかしくなっててなんかボックスタッチしちゃったけどなんでかわからんってのはまぁ理解できなくはないかなとは思うけど、さすがにそのまんま受け止めるには雑すぎる言い分だわ。
ファウストから隠れてるのにネットアイドルしてることもどうかと思うし、ていうかブラッドスターク=ファウストがコメント書きこんでる件についてはどう思ってるんですか?と、「虫けらみたいに人を殺すファウストが許せない」とは言うもののじゃあスカイウォールを出現させたことで少なからずの人間が死んだだろうし今現在も不自由な思いをしたり多大な影響を与え続けているその“元凶”が自分であることをどう思ってるの??「火星の影響でおかしくなってた」じゃ済まなくない???ってな話だし、だからマスターが語ったのは嘘ってわけじゃないだろうけど全てじゃないと思ってる。
ていうかそんなことより佐藤太郎問題のほうが(現時点では)重要よ!!。戦兎自身に記憶がないわけだから立弥という男(なんでこんなキャラクターにしたよ?w)が「アニキ」と慕う佐藤太郎なる人物と戦兎が同一人物かどうかわからないよね!??と思うわたしをよそに誰もそれについて疑問を抱くことなく戦兎=佐藤太郎として話が進むことに戸惑い・・・というより拒否反応が抑えられませんっ!!。
自称とはいえ天才物理学者と売れたら女子アナと結婚してビル1000軒買うなどというバンドマンなんて結びつかないじゃん!。立弥が語るアニキが記憶を失ったら天才物理学者になりましただなんてありえないじゃん!。
なんでっ!?なんで「俺だけが知ってるアニキのホクロの位置」とかで確かめようとしないの!??
と前のめりで思いかけましたがでもそれを確かめるのはこの立弥なる男なわけで・・・・・・・・・・・・だからなんでこんな外見&キャラクターにした・・・・・・・・・・・・。
これガワは佐藤太郎のもので中身(頭脳)は誰かのもの・・・・・・・・・・・・・・・だったりして?。そしてそこで浮かぶのは悪魔の科学者と呼ばれた男の存在なわけで・・・・・・・・・・・。
え?まさか新薬実験のためにやってきた佐藤太郎の脳と悪魔の科学者の脳を入れ替えただなんてトンデモ設定だったりしちゃう?。
そしてさらに「悪魔の科学者」と呼ばれるぐらいだから、それを立案し準備しファウストに実行させたのは悪魔の科学者・葛城巧自身だったりして?。
(ちょっと気になったのは龍我に気付いた立弥が「葛城を殺した脱獄犯」ってなことを言ったことなのよね。脱獄したと報じたニュースで龍我の顔に見覚えがあったとしても、その脱獄犯が殺した男が「葛城」という名前だなんて普通覚えてなくないか?と思うし、なんとなく覚えていたにしたって「葛城」と呼び捨てにするかなぁ?「葛城って人」とかじゃない?。だからこの時の立弥の発言にコイツ葛城のこと知ってるのか?と思ったんだよな。アニキがこんなことになったのは「自分のせいだ」と言ってたのは金がない自分のために新薬実験のバイトに行ってくれてそこで行方不明になったからってなふうに見せてはいたけど、龍我の恋人と同様に立弥もまた何者かに新薬実験バイトの名目でアニキをどこかに行かせるよう仕向けろと言われてて、その時葛城という科学者の名前を耳にしていたから「葛城を殺した」と言ったのではないかなとか思うんだけど)
火星の技術なんてものがライダーシステムの根幹になってるぐらいだし1話から思いっきり「人体実験」というワードが当たり前に使われてる作品なんで脳みそ入れ替えぐらい余裕ッスなんて話だったらそれこそ戦兎のアイデンティティーはどうなっちゃうの!?ってもんだけど(天才物理学者としての頭脳は葛城巧のもので、戦兎が掲げる正義感、ヒーローとしてのメンタリティは佐藤太郎のものだとかね。つまり両者の『いいとこどり』をしたのが桐生戦兎だと)、もっと単純な話として、やだー!戦兎が佐藤太郎だなんてやだー!あんなヘンテコバンドやってたなんでいやだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!という気持ちです。
佐藤太郎も気になるけど万丈の今後も気になる。鍋島というカードを失い戦兎もイマイチ頼りにならないところに立弥から脱獄犯と指摘されたことで焦ったのかなんなのか、戦兎が救った立弥を再びスマッシュにした万丈をこの先どうフォローするのだろうかと。
状況を考えれば万丈のやったことを一概に責めるわけにはいかないかなーとは思うものの、でも万丈はスマッシュにされたことで恋人を失くし(殺され)、2度のスマッシュ化によって記憶を失くした鍋島を目の当たりにしてるわけだよね。人間がスマッシュ化されることがどういう結果になるのか、万丈はよーっく知ってるはず。それなのに自らの冤罪を証明するためにファウストのアジトを突き止めたいからって立弥を再スマッシュ化させるってのは手段としてマズイんじゃないの?だし、以前戦兎に「正義」について言われたことが万丈のなかでどういう扱いになっているのか?ってな話よなぁ。
今の万丈は冤罪を晴らすという「私欲」のために動いているんであって、その自覚があるのかどうかわかんないけど戦兎が語った「正義」なんてものは関係ないってなところだろうけど、戦兎の「正義」自体は理解してるんだと思うの。だから立弥を“助けた”戦兎の気持ちを万丈は踏みにじったってことになるよね。戦兎の正義よりも自分の私欲を優先したのだと。これを物語のなかで万丈自身にどう理解し償わせるのか、下手すると万丈のキャラクター性に揺らぎがでちゃうと思うのでなんとかうまくまとめて欲しい。
あ、そうそう。研究所にやってきたスマッシュ対応してるときにビルドのことはスマッシュともども殺っちまえ扱いなのに万丈龍我は生け捕りにしろって、この扱いの差はなんなんだろう。氷室幻徳にとって仮面ライダービルドよりも万丈龍我のほうに「価値」があるとしか聞こえなかったけど、予想通り幻徳がナイトローグであるならば「仮面ライダー」は間に合ってるからスマッシュの材料として万丈の肉体を求めてる、ということだろうか。