『仮面ライダービルド』第16話「兵器のヒーロー」

え?ちょっと待って?前回悪事が親バレして「恥を知れ」って怒られた幻徳はあのまま連行されて身柄を拘束されるんだと思い込んでたんですが、戦兎が呼びとめたあと誰もいなくなってて(幻徳野放しで)いろいろお話してて、そんでそのあと身辺整理をしてるところへ父親である首相が倒れたという知らせを受けたらなんでまた首相の代わりとして首脳会議に出てんの?幻徳がファウストだって話はどこ行っちゃったの??。
首相が自分の息子がファウストだったと知ったのは戦兎たちがいたあのアジトでのことで、だからあの場に居た者だけがそれを知っている状態で、政府で働く職員たちにはその事実は伏せられ幻徳は表向き自己都合で退職ってな扱いになってるところで首相が倒れ、でも首脳会議の予定があるからとりあえず俺が出るってことになったのだろうとは想像できるけど、でも繰り返すけど幻徳ファウストじゃん?だからなんで身柄の拘束すらされてないんだっての。内海という政府関係者がファウストであった(内海個人の犯行)ってのが国民の認識なんだろうから、実はその上司であり首相の息子こそが悪の組織の人間でしたー!なんてことを知ったら混乱を招くってなことを理由に幻徳のことは秘密裡に処分なり対処なりをするつもりだったとしても、この扱いはさすがに東都ダメすぎんだろうと。
ていうか、結局「東都政府」が保持するパンドラボックス、ひいてはその『力』を巡って三都で戦争になるのならスタークとローグと難波重工と戦兎の間でパンドラボックスが行ったり来たりする必要なかったんじゃないか?と思いかけたけど、一旦北都と西都の前でパンドラボックスが奪われたという状況を作ったからこそまずは北都が「やる気」になった、ということなのかな(しかし「北」が「あれだけ財政が逼迫するなか軍事費にすべてつぎ込んでる」とかヤバ設定すぎやしませんかね・・・)。
ってなわけで東都に北都が宣戦布告と相成りましたが、チラッと出ただけでも北都メンバー濃いな!!。この人らから「カシラ」と呼ばれるのがおとやんこと武田航平とかマジかー!!!(武田と圭ちゃんが同時期にSHTに出演する日がくるだなんて!)。
予告でワンカットだけ映った武田はかっこいい系だったけど、どの方向で役作りすんのかなー(ワクワクニヤニヤw)。
スタークのアシストによって(これ、マスターと幻徳の間でそういうやりとりがあったのだろうか)まんまと開戦に持ち込んだ幻徳ですが、北都のスマッシュは自我のある状態らしいからこの点だけみても東都より北都のほうが戦力的には上ということになりそうで、となると幻徳=ナイトローグひとりじゃ太刀打ちできないのではないかという心配が・・・。なんでかわかりませんが戦兎と万丈の怒りはナイトローグ=幻徳にはそこまで向いてないようなので、「北都」を共通の敵として共闘態勢をとることになるのかなぁ?。だとしたら結局仮面ライダーは「軍事兵器」ということになってしまうのではないかと思うのだけど、そこをどう作中で折り合いつけさせるのだろうか。
で、マスター→幻徳経由で齎された情報なのでまんま受け止めるのはどうかと思うのだけど、とりあえず葛城巧=桐生戦兎であり、佐藤太郎と万丈龍我がそれにどう関わっているのかが明かされた。
戦兎の頭脳は葛城巧のものなのではないかとはかなり早い段階から匂わせてましたが、顔を変え記憶を消されただけであとはぜんぶ「葛城巧」だったとは。
って、顔を変える能力は以前見せたけど、記憶の操作も出来ちゃうだなんて、さすがにチートが過ぎるよなぁ・・・。しかもほんとかどうかわかんないにせよそれ「火星パワー」とかw。
いやだってこれが出来ちゃうならなにを理由にファウストを抜けると言ったのかまだわからないけど(防衛目的で作っていたライダーシステムが軍事利用されそうになったからとか?。守るために造った力が破壊し侵略するために使われるかもしれないってんでそんなことを言いだしたのならばそれは桐生戦兎と繋がるように思える)(そもそも葛城巧のキャッチコピーである「悪魔の科学者」ってのも確かなのは幻徳が言ってる(幻徳はそう思ってるのだろう)だけだもんね)、別の死体を用意して顔を変える(ついでに二人の男の服も着替えさせる)なんてことをせずとも葛城がそう思うようになったあたりからの記憶を消しちゃったほうがラクだろうし、そういう意味では何に使われているかを知ってボトルの浄化ができなくなった美空もそう。まぁ戦兎も鍋島も記憶の部分欠如ではなく全欠如状態だったっぽいのでそんなに都合よく「ここからここまでを消去」ってなことまではできないんだろうけどさ。
しかしマスター・・・マスターの目的がなんなのかわからないけど、わからなくても今回の佐藤太郎を一撃で殺したことが『事実』なのだとしたら、完全にまっくろくろすけじゃないですか・・・。
繰り返すけど今回見せられた葛城巧殺害事件の真相ってのはマスターが幻徳に教えたことを幻徳が語ったにすぎないってことは頭に入れておくべきだと思うけど、でも「新薬のバイトのつもりでやってきた男を殺して顔を変え葛城巧の死体とした」ってところに嘘を混ぜる理由ってない・・・・・・よねぇ?。そもそもこういうことならば葛城巧を失踪ではなく死亡扱いにしたのはなぜか?という疑問があるんだけど、それはさておきそこへやってこさせて殺人の罪を着せる役は万丈龍我でなければならなかったのでしょうが、死体役は言ってしまえば誰でもいい。やってきたのが佐藤太郎だったってだけ。つまりこの物語において佐藤太郎は徹頭徹尾『葛城巧になる死体要員』でしかないってことなんだよね。
でも佐藤太郎にだって人生はあったし、家族だって弟分だっているのに、マスターはそんな佐藤太郎の命をいとも簡単には奪った。
この先マスターがなにをどうしようとも、どんな理由でこんなことをしたんだとしても、このことだけでもはやシロになることはないだろう。
自分に起こったことを、自分が何者であるかを知らされ「こんな過去、背負っていく自信ねーよ・・・」と心折れかけた戦兎を立ち直らせたのは、美空の“昔はどうあれ私が知る桐生戦兎はナルシストで自意識過剰な正義のヒーローだよ”という言葉と“お前が作ったのはスマッシュだけじゃない。ベルトを巻いて、誰かの力になりたくて誰かを守るために戦ってきたんだろ。それが出来るのは葛城巧でも佐藤太郎でもなく桐生戦兎だけだ”という万丈の言葉だったってのはそうなると分かっていても胸が熱くなったし、それを受けての「ハッ、最悪だ。お前に諭されちまうとはな。・・・思い出したよ。俺はナルシストで自意識過剰な、正義のヒーローだってな!!」という戦兎のこの台詞はかんっぺきにキマってた。