『視覚探偵 日暮旅人』第5話

旅人とゲストの子が音声一切ナシで純粋に手話だけで話をするという演出はとても良かったと思うのだけど(ドラマだと手話しながら声に出しがちだよね)、ヒロインの陽子先生そっちのけで旅人がゲストの子と心を通じ合わせてしまうって、連続ドラマとしてこれでいいのかなぁ?。
旅人が陽子先生に特別な感情を抱いているらしきことは連ドラ初回から描かれていたし、旅人が誰にも言えない秘密(事情・目的)を抱えていることも見て取れるのに、その強い悲しみを『誰にも』気づいてもらえない旅人の孤独をここで描く必要があるのだとしても今回のゲスト話についてヒロインである陽子先生が一切関知していない、旅人さんの悲しみに気づいた女性がいることを知らないって、それでいいの?と思ったんだけど。
そこにちゃんと作劇上の意味であり意図があるならいいんだけど、この先今回のゲストの子が出ないのだとしたら旅人が“自分の悲しみに気付いてくれた人がいる”という事実を陽子先生どころか雪路にだって言うとは思えないわけで、となると今回の話は旅人にとってのみほんの僅かでも救いになる、という“だけ”の話になってしまうのではないかと思うわけで、ちょっと引っ掛かるなぁ。
それはそれとして、強い悲しみの中身は言えないけど気づいてくれて嬉しいと、旅人が小さいながらも心からの笑み(だよね?)を浮かべたのには思わずホワッ!(とーりカッコいい!!)となったのに、次の瞬間吹越さんのカメラのレンズの中でこっちを見てる鋭い視線にヒッ!!となったわ。ホワッとなりはしたけどとーりはやっぱこういう顔のほうが断然イイ!!!。初回から言ってるけどこのドラマのとーりはほんとイイ。同じ枠でやってたDT教師役も良かったけど、ビジュアル込みでわたしはこっちのとーりに軍配を上げたい。
で、破滅を覚悟した吹越さんが「どこから片付けようか」と不穏な呟きを残して次回へ続くとなりましたが、前回の段階では吹越さんと有起哉は繋がってる(共犯関係にある)んだと思ったのに今回を見終えたらそういうわけでもないみたい?。雪路のことを脅したあとでリッキーが電話を掛けた相手は吹越さん演じる白石じゃなかったのか?。前回捕まった三浦貴大は売り物とは別の薬を使ってぶっ飛んでて、それを入手したのはリッキーという人物かららしいという報告まではいつも通りだったのに、ロストという薬の名前を聞いた(目視した)瞬間白石の様子が一変した。だから白石がかつてロストと関わりを持っていたことは間違いないとしても、リッキーが現行でロストと関わっているかどうかはまだ不明・・・だよね?。同じ売人でありながらロストを自分で使ってた三浦貴大は警察に“捕まえさせた”のに対し吉田栄作は自らの手で口封じをしようとした。そこになんらかの秘密・事情はあるのでしょうが、それがなんであるかは今後待ちとしてもそのことについて白石が動くような描写もなかった。うーん。
・・・リッキーさん、ロストの話に関係あるよね・・・・・・?
と確認したくなったのは、胡散臭さとともに底知れない恐怖を感じさせた有起哉リッキーが登場後2話にして面白キャラになってしまったからです(笑)。なんでカマキャラになってんの(笑)。
つーか前回妄想が止まらなかった足蹴スタイルがまたもや今回もあったけど、長い脚で踏んづけてるのは変わらないのに受ける印象全然違うのはたぶん隣にイケテツがいたからだと思う(笑)。