『おんな城主 直虎』第7回「検地がやってきた」

いや真面目な話、この大河ドラマ高橋一生をどうするつもりなのか。
なんで鶴だけがこんなにも辛い役目を背負わされこんなにも酷い選択を強いられなければならないのか。
なんで、なんで弟の前で「じゃあ還俗して俺と一緒になるか」なんて超絶恥ずかしいことを言わせられてしまうのか。
直親は井伊のため(自分の立場のため)とおとわのことしか考えてないし、おとわは直親のことしか考えてない。
二人とも政次の気持ちなどぜんぜん考えてないくせに、それなのに二人揃って「友達だろ、鶴?」と力添えすることを求める。
「俺の思う通りになればいい」と神頼みしたもののそれが叶わなかった瞬間のあのぐらぐらと揺れる目。
この流れこの状況で「おとわのため」などという弟曰く『竹馬の友』に、何かを、何もかもを、押し殺し飲みこみ必死で耐えるがごとき顔をしたあと、泣きだしそうな顔で「お前のそういうところが好かん」と静かに言うのが精一杯の鶴。
さらに弟が自分の嫁になるはずだった女の妹と結婚しますってもうね、こんなものを見せられてどうしろと?。
こんな役に高橋一生をキャスティングするだなんて、鬼の所業としか思えません。
これから先、最終的にどれほど高い視聴者の屍の山を築くつもりなんですか?。



今回は直親の帰参を認めてもらう代わりに改めての検地を命じられたというただそれだけの話だったけど、その軸として亀と鶴のこれだけ濃厚な心情描写を描き、そこにおとわとしのの単純で複雑な女心があって、さらに井伊のピンチを救う手助けしたのが瀬名様経由で竹千代(後の家康)で、その結果として亀と鶴とおとわの連携プレイで見事井伊の隠し里は守られましたと、肉付けの巧さが光ったと思う(鶴が捨て台詞というか意地悪のつもりで言った「覚悟がないなら経でも読んでろ」ってのが隠し里でのあのシーンに繋がったのもいいシーンなんだけどちょっとニヤっとさせられたし)。そしてこの面白さは1か月4話掛けて幼少時代をしっかり描いたからこそのものだろうし、今のところは思ってた以上に楽しめているわけですが、でもなぁ・・・・・・『(わたしが求める)大河ドラマの面白さ』じゃないんだよなぁ・・・・・・(まぁ鶴ちゃんの場面(特に小野兄弟場面)だけチャプター入れて何度も何度もリピってる奴が大河の面白さとか言ってんじゃねーよってな話なんだけどw)。