『Chef〜三ツ星の給食』第6話

星野光子の好きな芸能人が「志賀廣太郎」(待ち受けにしてんのかよ!!w)ってとこまで含めて、普通にいい話であった。光子と晴子が母娘関係にあるであろうことは視聴者から見れば“明らか”で、そこをどうドラマとして肉付けするのかが見所だったわけですが、光子の事情、光子の想い、晴子の気持ち、それがオニオングラタンスープという二人にとっての『特別な一品』でもって繋がる流れはとてもよかったし、孝太郎さんの店で「決まった日にだけ提供される特別メニュー」であることとか補足も丁寧だった。
わたしはそもそもこのドラマに母娘関係という軸は不要だと思っているのですが(星野光子という人間を掘り下げるためだろうけど、星野光子というキャラクターに対してわたしは過去になにがあったか、料理のために何を諦め何を捨ててきたのか、そういうことに興味はないんだよね。星野光子は料理のためなら何でもできる、なんでもする人間だってもうわかってるもん)、1話で綺麗にまとめてくれたのでこれはこれでよかったなと思えます。
(欲を言えば、晴子の目的は達成されたわけだからバイトは辞めてもう退場(偽名使ってたことが発覚したわけだからむしろクビにしないとダメだろ)・・・でなければ時々荒木の店に顔を出す程度にしてほしいけど)
エンケンさん荒木の前で涙を見せる光子ってのもそれによって具体的に何かが変わるってわけではないのでしょうが(荒木の前でそういう姿を見せたからって光子は変わらないだろうし、荒木もまたそうであろう)、料理のみならずそういう話をできるような関係性になってるんだなってことがわかったし。
でも、女問題に借金問題で仕事休んだってのに給食だけは食べにくる成志先輩と伊藤修子はもうどうでもいいとして、給食のおばさんと一緒にYMCA歌って踊る生徒たちってのはねーよ(笑)どんだけ懐いてんだよ(笑)。
ていうかこんなコント演出でも歌って踊る天海祐希の華はすげーな。この華だけはちょっと他の人では、よねくらさんでも敵わないと思う。
で、悪い顔してなにやら企んでる孝太郎さんはこれ光子の屋台に対抗してラレーヌも屋台出すとかそんなことだろうけど、カジュアルラインぐらいならともかく屋台となると料理人たちからラレーヌに入ったのは屋台で働くためじゃないってな不満が出るんじゃないかと思うわけで、そうなると板挟みになる豊原さんが見られるかもしれない?。
ていうか、いくらわかりやすくレシピを書いて伝えたとはいえ料理素人の元夫ですら星野光子と「同じ味」を作ることができていたわけで、光子が “特別な日にだけ出すオニオングラタンスープ”を作るのを見ていたであろう豊原さんならばそれを再現するのは容易いのではないかと思うのに、客から希望されても星野シェフはもういないからという理由で断るとかこれもう最後までいい人路線でいきそうだな。