- 作者: 津原泰水
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2016/08/05
- メディア: 単行本
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要素テンコ盛りとは書きましたがストーリーとしては正直あってないようなものなんですよね。でも面白い。登場人物に変な設定をくっつけることなく「癖のある人物」ってところで留めながらこれだけキャラクター性で読ませるのはすごい。脇役までしっかりキャラクターの「顔」が見えるもん。
そして料理がどれもこれも美味しそう!。これを読むと私は本物のエスカルゴを食べたことないんだなーと思うし、食べてみたいという気持ちになる。エスカルゴだけでなく店の看板になる油揚げにチーズ挟んで焼いたものがほんとうに美味しそうに描かれていて、これだったら自分で作れそうだし、つまりこれは完全に『料理小説』です!。