『真田丸』第3回「策略」

単純にルックスだけの問題ではなく、あのハーレム系ラブコメにぜったいいそうなキャラである長澤まさみどんのきりではなく黒木華ちゃんの梅に惚れてるという趣味嗜好がちょっとおかしい(断言w)弟に対し、敵を欺くにはまず味方からとは言うても父親のみならず佐助にまでまんまと騙されていた兄が可哀想すぎる。
地味に気の毒だったのは出浦に「兄貴の話を聞いてやれ」と言われて兄上を噛ませることを思いついた弟に外へ連れ出され、「(兄上の話の)そのまえにまずはこっちの話が先だ」とか言われてたやつw。きっと弟に話し聞いてもらいたかっただろうに、聞いてくれないどころか余計な荷物まで背負わせる弟も酷いが、隠し事ができず芝居が下手だからと織田を引っかけるぞ作戦について何も教えてもらえなかった信幸が下手な芝居をしてまで気を利かせて逃げる時間を与えてやったというのに意図が全然伝わってないうえに「寒いんだけど」とか言っちゃう義兄も酷いw。信幸の芝居が通用するのはアホな義兄だけってのが・・・・・切ないわーw(松が信繁に「二人にして」って言ったのを聞いて信繁にくっついて出て行こうとした茂誠クッソワロタwwこの人ほんとなんもわかってねーよw)。
「今日は疲れたから明日は昼ぐらいまで寝る」ってのは実際には昼まで寝るとか立場的にも性格的にも無理なんだろうけど、でもというかだからこそというか「疲れたから昼まで寝てたい」ってのは思わず出ちゃった本音なのかなーとか思うとほんといろいろ可哀想。
でも、勝頼様と違ってぜんぜん同情しないというか、可哀想っぷりに引きずられないのは演じているのが大泉洋だからだと思う。引きずられないどころか「ヒデー!これは兄ちゃんキツイよー!」と言いつつも気分が重くならないのは大泉洋だからです。これから1年間見続けることを考えると、信幸が大泉洋だというのはわたしにとっては正解。
弟がラブコメしながらも戦の経験値を積み上げていくのもいいし、同じ回で兄が可哀想ながらも「真田家の嫡男として家を守る」「真田を背負う」ことを胸に刻んだのもいいし、コツコツと着実に積み上げていく作劇がとても好感持てます。
城を捨てた馬上の勝頼様のお姿が弟・信繁の「核」になるように、父から言われた「(何かあれば)真田を背負うのはお前だ」という言葉が兄・信幸の「柱」になるんだろうなってのが見ていて(見てるだけで)わかるもんね。
それにしても父上ヒデエ(笑)。父上と寺島さんの出浦昌相ヒデエ(笑)。佐助もそうだけど、隠密とは演技力も必要なのかー!!(笑)。
あと兄嫁の病気コントな(笑)。喋ってる途中でものすっごいわざとらしく咳き込むのとか面白すぎるんだけど、これをどう捉えればいいのか悩むわ(笑)。真面目にやってんのかわざとやってんのかどっちだよ?(笑)。
このドラマが物事やら人物やらあちこちでわかりやすく「対比」「対照」として描いていることを考えると、弟の未来嫁であるきりが「足痛めちゃったー(チラッチラッ)」ってやってたのと兄の嫁が「こんな私のことなんか気にせず出かゲホゲホ」ってのもそれに該当するんかなー?とか思うんだけど、だとしたらますますがんばれ兄ちゃん!!!!!という気しかしない(笑)。
とまぁ真田家内では心の休まる時がなさそうな信幸ですが、今回登場した藤岡弘、本多忠勝とは本質的なところでうまくいきそうな感じあるよね(笑)。話は微妙に噛みあわないとしても、また別の苦労をすることになるんだとしても、この本多忠勝とは手段は違えど同じ方向を見て進んでいけるんじゃないかなって気がする。この人は絶対に私欲で動いたりしないだろうと思えるだけでもこの信幸にしてみりゃ救いになるんじゃないかな。なるといいな。まぁ大変は大変だろうけど(笑)。
しかしこのダッちゃん(ってついつい呼んでしまうw)さすがに戦国最強感あるわー。いろんな意味でw。
つーかその時点ではまだ一言も台詞発してないというのに忠勝の姿が目に入った瞬間「戻ろう」っつって阿吽の呼吸でクルっと向きを変える家康と正信の気持ちが理解出来てしまうのがすごすぎるw。悪い人じゃないってことはわかってるんだけどとにかくめんどうくさいんだよねw。