『真田丸』第16回「表裏」

わたしの中で七本槍といえば「SHICHIHON槍」なので、劇中で七本槍のメンバー(メンバー言うなw)の名前が挙げられたのにはテンション上がりまくり&戸惑った。
なぜ戸惑ったかというと、SHICHIHON槍のデビューシングル「シズガタケの七本槍」で

決戦の舞台はシズガタケ
一番槍だ福島正則
虎も倒した加藤清正
加藤孫六こと加藤嘉明

七人合わせて七本槍
淡路水軍脇坂安安治
大名じゃないよ平野長泰
あと糟屋武則片桐且元


という歌詞があってですね、そこで平野長泰はギリギリ人物説明があるんですよ。片桐さんとか糟屋さんと2人まとめて「あと」扱い(ここが一番好きな歌詞w)なのに比べたら平野さんだいぶマシなんですよ(マシ言うてもわざわざ大名じゃないよって言われてんだけどw)。
でも劇中で「七本槍の名前あげてったら最後まで残る、もしくは思い出せないのが『あの人』」とか言われてて、え?ヒラくんそうなの??的なw。でもものすごく一人だけ大名になれなかったことが納得できる感w。
あとあの流れあの状況で清正と接触した信繁が柔術?で清正の腕を取って抑え込んだ!??戦国最強の片鱗をここで見せとく!??と思ったのに、そこから腕力で強引に信繁を抱え上げ(信繁真横になってたよ!?w)そのまま井戸に突き落とそうとする清正に、そりゃ「虎も」倒した加藤清正だもんな・・・虎と比べりゃ人間のひとりやふたりやさんにん井戸にぶち込むぐらい文字通り“軽いもの”だよな・・・と思いましたです。間接決められたのを腕力だけでひっくり返すとかどんだけだよ。
で、地震に関する記述の中で熊本県民の清正公愛の深さを知ったところだったんでコレ大丈夫かよ・・・?とも思ったんだけど、そこを秀長さんに上手いことフォローさせるのは展開としてやはり上手い。この短いやりとりだけでも秀長と清正の関係性が見えたもん。秀長さんの人柄も。この人があっての秀吉、この人があっての徳川家だということがこれだけでわかる。ひいては弟を失ったことで秀吉がおかしくなることも。
つーか千葉哲也さんの秀長さんもいいわー。このところ信尹叔父上の出番が少なくて、その点物足りなさを覚えていたわけですが、今回は秀長さんで満たされました。裏仕事で兄を支える信尹叔父上にメンタル面で兄(豊臣)を支える秀長さん。タイプこそ違えどどちらも素敵な弟で、基本的に弟属性はないわたしですがこれには抗えない。
そんな秀長さん曰く、立派な着物を着て大層な名前を名乗ってはいるものの元は百姓であると、そして「兄(秀吉)も今の立場に心が追い付いてない」のだと。
この一言もまた信繁の中に残るんじゃないかな。
そしてたった一言で印象をガラっと変えることになったのが、大蔵卿局による「あのお方は悲しむことをやめたのです」という言葉。
それにより、それまでは好みの男に色目使いまくる天真爛漫の皮を被った小悪魔系ビッチとしか思ってなかった茶々が一気に狂気を纏った恐ろしい存在になった。
喜怒哀楽のうち、少なくとも一つの感情を自ら捨てたと思うと茶々まじ怖い。禍々しさすら感じるわ。小悪魔どころかガチ悪魔じゃないですか。
(そう考えると、恐らく次回秀吉へのとりなしを茶々に願うのであろう信繁は、その願いを叶えてもらう代償として、文字通り命を賭けることになるのだろうか。だとすればそれはまさしく悪魔との契約なのではないかと)
清正も闇抱えてるし、三成は千利休を消そうとしてるし、もちろん秀吉は怖いし(寧の帯を誰が選んだのかのシーン、伯母上には敵いませんなーって笑いながらバラしちゃう秀次に「何を言ってるんだ!?」と秀吉はマジおこなのに秀次全然気づいてないってのがほんと怖かった・・・。さらに続けて「伯母上の欲しがってた鏡もあるよ!」「私が買っておくよ!」という秀次には気が利かなすぎてアチャーって頭抱えるしかないよね。こういうことの積み重ねが秀次の運命を決めることになるんだろうなーと、歴史を知らずとも納得できちゃうだろ)なんだこの魔窟。
ていうか、三成が信繁が実家に送ったはずの手紙を懐からだしてしっかり「検閲してるから」と伝えてたけど、馬廻りのお役目を貰い家来とはなったものの実質は人質なわけで、とすれば手紙をチェックされるのも仕方ないよなーと思う一方で、人質なのに戦があるからって実家に戻ることを許す上杉がいかに優しかったを改めて思い知らされたよね・・・信繁を大阪城に残し真田を見捨てる決断をしなければならなかった景勝様は今どんなお気持ちなのだろうかと・・・・・・。
ていうか三成が信繁に大阪城の地図を見せてくれたのって、信繁に地図を見せることを名目に大谷吉継を訪ね利休についての密談をすることこそが目的だったのか、それとも密談を信繁に聞かせる(聞くであろうことを見越して)ことも目的だったのかどっちだろう?。秀吉が信繁を気に入ってることは感じ取ってるから信繁を味方につけておこうという計算はあるとして、加えて三成自身も信繁のことを気に入りつつあるように見えるので、後者かなぁ。
で、徳川では忠勝が超親バカっぷりを発揮(笑)。このトーチャンこの娘がなにがどうなって信幸と結婚するのかさせるのか楽しみすぎる(笑)。
そして「真田と上杉は固い絆で結ばれておる!!」とか今回もさすがの昌幸であった(あとこの状況を面白がっちゃう出浦兄貴も)。お兄ちゃん頑張れ・・・いろいろと・・・・・・。
あと紀行の小田切アナにときめいたことを書き残しておきます。