『お迎えデス。』

主人公が憑依体質で死んだ人を成仏させるべく奔走するのとか、死神がうさぎの着ぐるみ着てるのとか、少女が相棒だとか、どっかで読んだような設定だなと思いながらでも具体的な作品名が思いつかなくて気持ち悪いーと思ってたらいつの間にか初回が終わってた。よくある話とはいえ別に悪くはないんだろうけど、でもなんか単調すぎて淡々と時間が過ぎる感じ。伊東四朗菅野美穂がゲストだというのに何一つ引っ掛からない画面作りでなぁ。
ていうか、ドラマの肝はゲスト幽霊に憑依される福士くんの演技にあると思うんだけど、まったくもって憑依されてる感がないよね。原作知らずに言うと、多分福士くんの役は感情が表に出にくい基本無表情の兄ちゃんなんだろうけど、感情の起伏に乏しい演技じゃなくて台詞を喋ってるだけなんだもん。今のところは言うなれば魂を入れる“器”であるわけだから普段はこれでもまぁいいとして、そのぶん憑依される=他人の魂が入った状態はガラっと変えなきゃダメでしょ。普段がローテンションだからちょっとスイッチ入れただけでもだいぶ違って見えるだろうし、頑固おやじな伊東四朗なんて最も真似しやすいキャラクターだろうに、それがこのレベルとなるとさすがに厳しいんじゃないかなぁ。
原作があるものをそんな改変したらマズイってのは承知のうえで、これ、鈴木亮平のうさぎ死神とその相棒の少女を主役にして、1課と2課の争いを主軸にした死神のドラマにしたほうが面白いと思うんだけど。バイトの大学生の成長物語よりも死神同士のバトル(勢力事情)のほうがよっぽど興味あるもん。うさぎ死神は着ぐるみ脱いだらブーメランパンツいっちょだったりしないかなー(この枠ではたぶん無理ですw)。