『真田丸』第2回「決断」

家族のピンチに颯爽と駆けつけ小山田の手の者を蹴散らしてくれたときはカッコよすぎて震えたのに(旦那に抱きつく薫さんはどう見ても高畑淳子の欲望にしか見えなかったw)、二択のくじびきではやっぱり面白い昌幸さんずるいってばよー(笑)。
「己が不甲斐ないばっかりに」→息子「父上は悪くありません」→「いやわしもそうは思ってるんだけど」 とかほんとひどい(笑)。
思ったよりもアホだった姉は両親のアレなところを受け継いでるんだろうなーと妙な説得力があるわ(笑)。
初回よりもさらにコント度アップしてる真田家パートは面白いんだけど、でも勝頼様の切腹シーンにまでその空気が侵蝕してしまったいたのがなんていうか・・・不憫で。
切腹しようとするその瞬間父親の幻を見ちゃって涙目で話しかけてる勝頼様に介錯しようと待ち構えてる背後のひとたちが「このひとだいじょうぶなん・・・?」ってざわざわするとかさー、死ぬ瞬間まで孤独な勝頼様とか哀しすぎる。しかも勝頼様だけの前に現れたのならばまだしも、昌幸の前にも現れたわけでしょう?。そこ同じレベルってことでしょう?。昌幸と信玄公ってさして接点なくね?というドラマでは描かれていないことについては目を瞑るとしても家族で泥ぬりっこしたりくじびきしてる奴らと同じだなんて気の毒すぎて泣きたくなる。
おまけに勝頼様を裏切り織田に寝返った小山田は思惑が外れて驚愕する様がぬっくんだけにどうしたって面白いわけでさ、面白さにサンドされる勝頼様の死がほんと不憫で不憫でなりません。
それが意図的ならば、史実では最期まで妻としてついてきてくれた夫人やしっかり自害できるよう身体張って守ってくれた土屋昌恒という存在もいたというのにその要素を排除したことも含め勝頼様の死を際立てるための面白さであるならば評価するけど、でもたぶん、イヤ確実に違うよねこれ。
脚本が軽いタッチなのはいいとして(それを求められての三谷さんってなところはあるだろうし)、演出はもうちょいメリハリつけて欲しいかも。こんなに軽い武田家の滅亡とかわたしはちょっと認められない。
とはいえ、それは“平岳大さんの勝頼”の苦しみであり哀しみに惹かれたというか引きずられたというか、そういう面がかなりあると思うんで、あの世で沢山叱ってくださいという切なすぎる言葉とともに果てられた勝頼様がいなくなったら軽いタッチ最高!超面白い!とか言いだすかもしれないけどw。
玉置玲央くんの信忠はめちゃめちゃカッコよくてピギャー!!。これだけ一瞬で目を奪われたのは柿澤勇人くんの森蘭丸軍師官兵衛)以来です!!(あんた玲央くんとカッキーが好きなだけじゃんって言うなーw)。
そして内野家康が「武田が滅びたというのに嬉しくないのは何故だ」と言ってくれたのは風林火山好きとして嬉しすぎ。