『仮面ライダードライブ』第37話「究極の味覚を狙うのはだれか」

友人のために本気で怒ってくれて(放置することもあるけど・・・)、超進化への道は自ら切り開いてこそと言い切り、そのためには敵に自らの能力を堂々と伝える。
これぞボス!!と言うべきハート様のカッコよさ全開でしたが、進ノ介と霧子はちょっとは剛のことに言及してやってくれよと。あと今まで散々進ノ介に冷静になれとか言ってたくせに自分だけ美味しいもの食べられなくて「今日の私は少々機嫌が悪いぞ」とか言ってロイミュードボコるためだけに入れ替わるベルトさんとかさ、なんかもうブレてるとかいうレベルじゃないよねこれ。
海外から幹部(ロイミュードの中にそういう組織的な概念ってあるんですね。種族的なもの(として描いてる)なのかと思ってました)を呼びよせたボス・ハート様は具体的な「課題」を3つ挙げることで、ロイミュードサイドの今後の目標であり行動指針を明確に示されましたが、相変わらずライダーサイドはハッキリしないってか、どうでもいいことはギャーギャー言い合ってるくせに肝心なことは話し合おうとしないし。
剛が蛮野(タブレット)の存在を霧子に知られたくないってのはソレとして、でもロイミュードを倒すために蛮野タブレットの存在、蛮野が持ってる情報ってのはものすごく重要なわけじゃない?。であればせめて進兄さんには蛮野タブレットのことを伝えるべきなんじゃないかなーと思うんだけど。霧子に父親のことを知られたくないという剛の事情ってか気持ちを進兄さんは知ってるわけで、姉ちゃんには秘密で蛮野について相談したいって言えばちゃんと対応してくれるだろうと、それぐらいの信頼はあるだろうし。そりゃあブレンから蛮野タブレットを奪うために進兄さんを見殺しにしたという負い目みたいなものはあるだろうけど、だからこそちゃんと謝って、そのうえで見殺しにしてまで手に入れた蛮野タブレットについて話すべきじゃないのかなーと。お前らはクリムの一面しか知らないとかなんとか言ってる蛮野なんか無視すりゃいいだろ。知らない一面があるなら知ってやろうじゃないかと考えるのが剛じゃないの?。前回どさくさ紛れとはいえ3人変身やったってのに、あれから週単位で時間が経過してるっぽいのに剛に関してはなんら変わりないってのが不満だわ。
ていうか、霧子は父親のことを知らず自分もアメリカに行って初めて聞かされたっていってたけど、じゃあ剛はただ生物学上の父親がやったことの責任を取ろうとしてたってことなのか?。父親についてどう聞かされて育ったのかわかりませんが、剛にはそれこそ進ノ介が持ってるような父親との思い出なんてないわけじゃない?。それなのに「父親」の罪を背負わねばならないだなんて、剛は誰に何を聞かされそんなことを決意したのかと。こういっちゃなんだけど進ノ介の父親の話なんぞよりもわたしはよっぽど剛の話が知りたいんだけど。
ていうか「だからお前が指示すんなって」とかそういうやりとりであり関係性が好物だってこともあって、3人変身よりも剛とチェイスのW変身のほうが燃えるってのもなーと。
でもわたしが基本2号ライダーのほうにロマンを感じるタチだってことを差し引いても、進ノ介という主人公にはもはやなんのドラマも残ってないと思うのよね。元々ロイミュードに対しそこまでの強い感情を抱いているわけでもないからロイミュードの「愛」を知ったからといって何かが劇的に変わるってこともないだろうし。最終章はいいけど一向に盛り上がるような気配がないのはそれが理由なんじゃないかな。