嶽本 野ばら『通り魔』

通り魔

通り魔

コミュニケーション障害を患う青年が通り魔となるまでの過程を青年のモノローグ形式で描いた物語。
今更珍しくもなんともない「よくある話」で、これが小説の中だけのことではない、架空の物語でもなんでもないまさに「よくある話」であることにはいろいろと思うところも感じるところもありますが、この物語の主人公に対してはそもそもの始まりが職場の同僚女性を夜な夜な覗き見してたことにあるわけで、覗きとコミュ障は関係ないし、自業自得というか、なるべくしてなった結末だろうと思ってしまうわけで、何故これが『慟哭必死』(帯より)なのかと・・・。私の感覚がおかしいのかなぁ?とちょっと不安。