『弱くても勝てます』最終話

わたし他のクラスの生徒ガン無視で特定のクラスまたは生徒たちに向けて演説する教師の卒業式私物化は却って醒めちゃうものの生徒ひとりひとりに言葉を贈るのは釣られ泣きすることが多いんですよねw。なんか空気にやられて感極まっちゃうw。なのにこれは全く感情が動かされなくてびっくりしたわ。みんなが必死で泣こうとしてる中そっぽ向いて涙こらえる奏多くんの麗しさと、やっぱり演技がデカイ間宮くんの男らしさには役者萌えしたけど(亀沢から岡留、岡留への言葉の途中で涙こらえてる江波戸を挟み、その江波戸への言葉の途中で岡留が映るってのは非常によろしかったですけども)、こんなに耳を素通りする贈る言葉ってちょっと記憶にないわ・・・・・・。だって牛丸が誰にでも優しくて、練習が終わった後とかみんなが自然と牛丸の周りに集まるだなんてそんな光景見たことないしさ、そもそも3年メンバーはともかくとして青志と生徒たちひとりひとりの間に泣いて言葉を贈り贈られするほどの何かがあるようにはわたしには思えないし。
むしろその後の卒業試合で璃子さんにデートを申込み呆然としてるところをボールをキャッチしたグローブでそっとタッチする牛丸だったり、2塁へ走る樽見さんの背中にさよならする志方だったり、あとイタミン監督に兄ちゃんの様子を聞く光安と、光安に兄ちゃんがいつも弟のことをみんなに自慢してると話してくれるイタミン監督とかね、そっちのほうが断然良かったしさ(まぁそれはわたしが特にメインの三人に全く思い入れがないからってのもあるでしょうが)(つーかここでそんな光安に「よかったな」って言ってやる伊勢田を入れろよ。もしくは嬉しそうな光安を見てにっこりわらう伊勢田とか。それでこそ青志の「いつも光安を守ってた」ってな言葉が効くんじゃないのかよ)、あんなとってつけたような感動シーン要らなかったと思うんだよね。ニノの涙の無駄遣いだよ。つーか海老蔵は痛む肩を押して(・・・だからあんな投球フォームだったんですよね^^)自分の球を取らせることで中途半端に終わった青志の野球をキッチリ終わらせてくれたんだと、そう思ってたから最後の最後で少年野球の監督やってる青志とか何のつもりなのかさっぱりわかんないし。やっとスリーアウトを取れたけどまだまだ先は長いなって、自分はプロのコーチとして、青志は研究者として、これから始まる新しい人生の話なのかと思ってたのに野球の話なのかよと。
つーかなんだかんだでみんなと一緒に贈る言葉貰って卒業試合にも混じってる亀沢ってのが一番わかんなかったんだけど(笑)。
でもまぁ亀沢役の奏多くんを筆頭に、江波戸役の山崎くんと岡留役の間宮くん、それから志方役のどーりあたりはニノ目当てで見た人たちに多少なりとも顔を売ることが出来たんじゃないかなーと。脚本演出がダメなぶん役者の技量だったり素材の魅力だったりが前面に出た部分があったんで、若手売出しドラマとしてはそれなりの成果を見せた、と言っていいのではないかなーと。少なくとも次の水球ドラマの前フリとしてはよかったと思う。いや、いい前フリになったらいいな・・・なりますように!!(このドラマの生徒役が発表になったときのあのテンションを思い出しつつ・・・)。