『相棒 season14』

ヨーロッパ諸国を巡る旅は結構だけど、カイト君の女のことは放置ですかよ右京さんよお
降格したらしいけど杉下右京を復職させることができるほどの権力は未だ維持してるとしてもお前どの面下げてその力発動してんだよカイト君の父親よお
つーか、今右京さんたちが刑務所内での事件を捜査してる時もカイト君はどこぞの刑務所に収監されているんですよね・・・・・・・・・・
ってな思いを拭いきれずに見始めましたが、気が付いたらそういうの結構どうでもよくなってました。
だって・・・・・だってだって・・・・・・反町カッコイイんだもん(笑)。
喋るといかにも「台詞言ってます」って感じってか、エリートだからわざわざ難しい言い回ししてるけど普段からその言葉使ってねーだろオマエ?感が凄まじかったものの、そこに居るだけでなんかカッコいいんだけどこの人(このキャラ)。右京さんと並んで歩くシーンの腰の位置の高さとかなにあれ。他人の運転はちょっと・・・って言った次のカットでグラサン姿とかコントでしかないのになんかキマっちゃってるし、「正義の味方だ」とかナチュラルに言えちゃう一方で身体だけっぽい女にビンタされるとかちょっと卑怯すぎるんですけど。
相棒とはいえ部下だったこれまでとは違い右京さんとは違う立場であるってのも思ったよりも面白い。学力という意味での頭の良さはそんなでもなさそうだけど(だから「法務省」のキャリアという設定にしたのか?と邪推)、頭がキレる感じはそれなりにあるし、初回を見た限りでは右京さんと同じ人種なのかなーという気がした。思想であり理想は違うかもしれないけど、狙った獲物を落とすためなら手段を厭わないあたり。でもその手段は必ずしも同じではないわけで、右京さんとは異なるアプローチでもって事件を見ることができそうな相棒は初めてと言っていいのではないかな。いずれ二人の「求める真実」がぶつかりあう時が来るだそうけど、そのときどうするのか!?という興味も含めここいらへんは非常に好印象。さらっと「右京さん」呼びしちゃってる(できちゃってる)のも冠城の交渉術のなせる業であろうことに加え、天性の・・・押しの強さというかずうずうしさというか、そういうところが見えると思うし、これならば右京さんとそこそこやりあえるのではないかなーという期待が持てる。
でも不安なのはこれからどの程度冠城が右京さんとは違う立場で交渉力やらなにやらを発揮できるだけの事件を用意できるか?ってことなんだよなー。もうわたし相棒、特に興水さんの脚本には二歩も三歩も引いてしまうというか、信用できなくなってしまったんで。今回のスペシャルも反町が思いのほか良かったことと梅津役の人の怪演で2時間見られちゃったけど(あとあと明日夢がこんなにも気の毒な役でありながらも相変わらずおめめクリックリで可愛いかったこと!)、幽霊を見せるトリックとか獏が突然の「失敗作」発言とか、話自体はかなりひどかったもん。
(ていうか、この「失敗作」発言・・・これカイト君のことも含みとして持たされてる気がしてならなくて、ちょっと落ち込んでしまったわ・・・)
(でもでもイタミンが右京さんを「妖怪」って言ったり、これまで以上に距離を置こうとしてるというか、言葉にトゲがあるように感じたのは、カイト君のこともあるからだと思いたい。いやわたしはそう思う!)
でもまぁとりあえず、今期も相棒を見ようという気にはなる初回だったことはなによりです。