『仮面ライダー鎧武』第29話「オーバーロードの王」

崖から落ちた貴虎さんがオバロに救われるであろうことは予想できたけど、まさか緑色に染色した布ガムテ(にしか見えなかったw)で治療を施されるとは思わなかった(笑)。
てか貴虎さんを白オバロが見つけた様子からして貴虎さんが地面に落下したことは間違いないんだろうけど、途中で木にあたって衝撃が大幅に減ったとか直接地面にぶちあたったわけじゃないにせよあの高さから落下して骨折一つしてる様子がない(体表に傷を負った程度?)(少なくとも話をするのに支障はない程度)って、兄さん超人すぎんだろ(笑)。
オーバーロードユグドラシルが“ヘルヘイムの森の真実”と呼ぶ遺跡で生きていたフェムシンムの民の末裔であるってなことだけど、元々そうだったのかそれとも森に選ばれた=禁断の果実を手にしたことで今の外見になったのか分かりませんが、この身体に“包帯”は必要ないんじゃないかと思うのよね。身体に傷を負うことがあってもそこに包帯を巻くことはないのではないかと。
とすると貴虎さんの身体に巻かれた緑のガムテは貴虎さんを治療するためにわざわざ用意したものなのではないかと思うわけで、しかも裸の上半身に巻かれた包帯は鎧(見事に乳首ガード)、両手首に巻かれた包帯はリストバンドのようで、まるでグラディエイターのような貴虎さんに仕立ててくれたオーバーロードさんのセンスには脱帽です。ていうかその状態でスーツの上着を羽織った貴虎さんエッロ!。この貴虎さんを演出してくれたロシュオさんにはいくら感謝してもしきれませんっ!!!。
ていうか森に落ちてたイケメンを拾い自宅に連れ帰り上着を脱がせシャツを脱がせ包帯巻き巻きし、脱がせた上着をかけてやり、イケメンが目を覚ますまでずっとそばにいてくれるロシュオさんを想像すると異様な昂ぶりがっ!!異種交流だいこうぶつー!!w。
で、そのジョージボイスのオーバーロードの王・ロシュオの話を整理すると
・ヘルヘイムの森に選ばれた=禁断の果実を手にしたロシュオはヘルヘイムの森に勝つために力を持つ強者のみ生き残ることができる権利を与えたが、選ばれた強者の間で戦いが勃発
・結局生き残ったものはロシュオ曰く「最も強く、最も愚かな者」のみ
・つまりロシュオたちの世界が現在のような状態になったのはヘルヘイムの森に侵食されたからではなく、侵食を食い止め力を手に入れた者たちによって破壊された結果である
・そして新たな世界を蝕むごとに禁断の果実が生まれると
こんな感じ?。
で、なぜロシュオが貴虎を助けたかというと、貴虎をかつての自分たちと同じようにヘルヘイムの森に抵抗する者の「長」と見て、その戦略とか方向性とか、自分たちと同じ道を辿りつつあるのではないか、それを見極めようとしたってことか。で、そのために自分たちの世界で起きたことを話したけど、貴虎の反応からどうやら同じことを繰り返そうとしているっぽいことを察したと。そしてそれは目の前の男たちに禁断の果実=知恵の実を手にする資格はないということであると。そういうことでいいかな?。
わたし禁断の果実はヘルヘイムの森に存在しているってか、禁断の果実が生育するために(それを守るために)ヘルヘイムの森が在るんだと思ってたんだけど、順番としては逆なのか。
あ、でも世界が蝕まれることによって生成されるものってことは、ヘルヘイムの森による「侵食」は“ソレ(禁断の果実の生成)”自体を目的としてるってことかもしれない?。「新たな世界」ってのがまずヘルヘイムの森によって世界が蝕まれ、そのあと生まれた「新たな世界」ということなら多分そういうことだよねぇ?。そして今蝕まれつつある「新たな世界」が貴虎や紘汰のいるこの世界だと。
とすると問題になるのは今現在禁断の果実は生まれているのか否かってことだと思うんだけど。
そもそも貴虎さん(ユグドラシル上層部)は禁断の果実どころかオーバーロードの存在すら知らなかったわけで、結果的にロシュオたちが辿った道と同じ道を進もうとしていることになるアーク計画に禁断の果実という要素は一切含まれてないわけだよね?。一方貴虎を裏切った凌馬&湊、シドの目当ては禁断の果実そのものであると。
まだ禁断の果実が生まれていないのだとしたら、貴虎がロシュオと出会い話を聞いたことで、そしてロシュオが蝕まれつつある新たな世界の生命体に禁断の果実を手にする資格がないと判断したことで、局面が大きく変わる可能性が出てくるよね。凌馬たちは力づくで王の力を得ようとしてる(得ることができると考えている)っぽいけど果実そのものが存在しないかもしれないし存在したとしてもロシュオはそれを許さないだろうし、弱者を切り捨てるというアーク計画の根幹から“間違っている”ことを理解した貴虎をロシュオが自らの過ちのリベンジとばかりに後押しするってな展開もありえるんじゃないのかと。貴虎の救世主っぷりに惚れたロシュオが禁断の果実をプレゼントってな展開がありえるんじゃないのかと!!。
となると「神様になるより神様に貸し作ったほうがいい」とかさすがすぎる弟・ミッチの扱いがどうなるか・・・・・・だよなぁ。
以前ミッチは紘汰(鎧武)にシド(シグルド)が追い詰められあわやトドメ刺されるってところを目撃したわけじゃん。目撃してチッつかえねーなーって舌打ちしたわけじゃん。シドの力がどれ程のものか知ってるはずだよね?。なのに戒斗の“足止め”が出来ると思ってるの?。・・・・・・と思ってたら案の定シドじゃ全く歯が立たなくて、それどころかゲネシスドライバーとレモンのロックシード持ってることを「聞いてないぞ!」って、ミッチ言わなかったんかいと・・・。
でもそんなものは序の口で、白いアーマードライダーに襲われてます紘汰さん助けて早く来て!の自作自演ナニコレ・・・・・・。これって紘汰さんがジンバーピーチで“遠くの音を聴きとれる”からこその計画だよね?。それなのに「ま、こんなとこかな」と『呟き』、そして『斬月・真に変身して』紘汰さんを待ち伏せするって、その呟きも「メロンエナジーアームズ」ってな変身音も紘汰さんに聴かれちゃうでしょミッチ!。なぜか紘汰さんがオレンジになってたから聴かれなくてすんだけど(ここ、ミッチの元へ超速で駆けつけるべくジンバーピーチからジンバーチェリーになったってことならそこまで不自然じゃなかったのにねー)それは偶然ってか“なんでかわかんないけどラッキー”だっただけであってそんな杜撰な計画で「なぜ僕の計画は肝心なところで邪魔ばかり」ってそりゃねーだろよ。どう考えてもキミの計画は穴だらけだし、ていうかキミその「邪魔」のおかげで正体バレせずに済んだどころか殺されずに済んだんだからね?。僕の計画の邪魔ばかりとか言ってんじゃないわよ現実見なさいよ!ってな話よ。
なんでミッチこんな馬鹿になってんの?。せっぱ詰まってパニックになってるとかいうレベルじゃないわよ?。
計算高く腹黒いとは言っても高校生だし何の苦労もしてこなかったお坊ちゃんだし、末恐ろしいかもしれないけど「ガキ」でしかないってことなんだろうけどさ。
てかまぁ・・・どれだけ必死に訴えても攻撃の手を止めない貴虎(だと思ってる)相手に脳裏を「やっぱり戒斗の言う通りなのか・・・!?」ってな思いが一瞬よぎったもののでも「そんなはずはない!俺はみんなを信じてきたから、みんなに信じてもらえたから・・・だから今日まで戦ってこれたんだ!」とその思いを打ち消したのかと思ったら、なぜかそこでミッチが「こいつ、まさか本気で僕を?」とビビったほど本気スイッチ入れて殺しにかかってくるとか相変わらずその言動が全く理解できない紘汰さんには敵いませんけどねー。


ところで、ロシュオと赤オバロと緑オバロが同じ世界の民(の末裔)であることは外見からして間違いないと判断していいと思うのだけど、人間態になれるサガラと、それから始まりの女と呼ばれるオルタナ舞はロシュオたちとは『別種』なのかなぁ?。世界が蝕まれると禁断の果実が生まれるということは、蝕まれた世界は一つではない=禁断の果実も一つではないということになると思うわけで、とすれば別種と考えるほうが自然か。さらに想像するならば、サガラに始まりの女と呼ばれるオルタナ舞が最初に禁断の果実を手にした王で、自分を「観客」だというサガラはオルタナ舞とロシュオの間の時代の王・・・かなぁ。オバロたちとオバロ語でやりとりしてることからして力を手にしたオバロたちが争い滅びていく様も観客として見てたんじゃないかなーと。
てかクラック通ってこれだけ雑魚インベスが沢芽市にやってきてるってのに、タイクツダーオモチャホシーって言ってた赤オバロが今回初めてクラックを見たという事実は結構衝撃だった。いつもフラフラ森の中歩いてるっぽいのに今まで見たことなかっただなんて赤オバロ残念可愛い(笑)。