『仮面ライダー鎧武』第9話「怪物インベス捕獲大作戦!」

確かに現実問題インベスを警察がどうこうできるわけがないからビートライダーズってかアーマードライダーが動かなきゃならないんだけど、それにしたってまず警察に言うだけ言ってみなよ?と思うんだけど。きっと信じてもらえないって言うけどさ、でも実際にインベスゲームで実体化どころか巨大化したインベスに人々が襲われてるわけで、建物も破壊されてるわけで、さすがにそれだけ被害が出てることを警察(大人)が把握してないってことはないと思うのよ。してなきゃマズイだろ。それに君らの手元には戦極ドライバーがあるじゃない。それで変身してみせたら少なくとも“全く信じてもらえない”ってことはないだろうし、なんなら怪物に襲われたゴローちゃん(ご結婚おめでとうございます!!!)に被害届出してもらえばいいじゃない。最終的に受理してくれるかどうかは分かんないにしても店一軒経営してる“大人”が被害にあったと訴えてるのを無視はできないだろうし(ていうか他人の車巻き込んでるわけで、リアルな話警察呼ばないと保険下りないだろ)。
劇中で『警察』という存在に台詞として触れておきながら“警察は頼りにならない(警察の力をあてにすることができない)”ということにするならば、ここで結果的に警察が無能という描き方になるにせよ警察にインベスの危険を訴えるも取り合ってもらえないってなカットをワンシーンでいいから挟むべきじゃないかなぁ。ストリートギャングのような位置づけであってもあくまでもビートライダーズは『ダンスチーム』なわけで、ストリートギャングなら警察には頼らないと考えるだろうけど、そうじゃないわけだから。ビートライダーズは社会や将来に不満を抱いてそれをダンスで発散してるだけなんだから、そんな市民の訴えを警察が聞いてくれない理由がないじゃん。
てかゴローちゃんの店で普通に流してるぐらいだからインベスゲームの配信映像は決して闇サイトとかそういう扱いじゃないよね。むしろ見ようと思えば誰でも見られる環境のように見える。大人が知らないのはそういうものに興味がないから、まともな大人はそんな子供の遊びにかかずらってる暇はないからであって、でも危険を伴うゲームである以上、警察はそれを認識してるべきってか、認識してると考えるのが当然だと思う。でも実体化したインベスが暴れても警察は出てこない。少なくともこれまでは、鎧武VSドリアン戦でのあの騒動の際ですら警察が出動した気配はない。そこに例えば沢芽市は警察もまたユグドラシルの意のままでインベスゲームには関わらないよう命じられてるとかね、何らかの理由があるってことにして鎧武のメンバーに「インベスゲームに関しては警察はノータッチだからな」とかさ、そういう台詞を言わせてもいいと思うんだ。
クウガやWやウィザードのように劇中で明確な役割を与えられていない場合は警察とか自衛隊とかそういう存在を持ち出してどうこう言うのってナンセンスでしかないんだけど、でも劇中で触れられたら考えないわけにはいかないじゃん。大人は信用できない大人は頼りにならないなんて言わせるんならまずその「大人」を見せるべきだと思う。その上でようやっとインベスの危険性を認識した紘汰たちが『だから自分たちが戦って街(の人々)を守らなくちゃ!』と決意することに説得力が出るんだと思うんだけど。ていうか紘汰は1話でその「大人」になろうとしてたわけで、ここ曖昧にしちゃだめだろう。
かと思えばインベス追いかけた先があの森みたいになってる!?ってビックリしてるところへ怪しげな人たちがやってきて実を食べてるインベスを瞬殺し植物ごと焼き払うのをみて「証拠隠滅だ!」って、なんでそうなるのか意味がわからない。『なんの』証拠隠滅をしてると思ってんの?。そして『誰に対して』証拠隠滅をしてると思ってんの?。
紘汰があの森で体験したことがどこまでミッチに伝わってるか(紘汰とミッチの間で共通認識されてるか)よくわかんないんだけど、白いアーマードライダーが紘汰さんを襲った奴だという認識はあるわけだよね?。だからまぁ「敵」と考えても不思議じゃないかなーとは思うけど、でもミッチが見たのは『白いアーマードライダーがインベスを抹殺し、ものすごいスピードであの森と同じような状態と化してる一体をインベスの食べ物である実ごと全て焼き払った』ってことだよね。だとしたら普通まず考えることは自分たちと同様に白いアーマードライダーたちもインベス退治を行ってるってことじゃない?。白いアーマードライダーたちがあの森で何かを研究してるっぽいことと、自分が見つけたあの森のような場所で実を食べてるインベスたちをなぜ直接結び付けちゃうのかと。
まぁ、チーム鎧武がやってること(やろうとしてること)と白いアーマードライダーがやってることが『同じ』であると判るのは視聴者目線だからだし、更に言えば行為が同じであっても目的が同一とは限らないわけで、だからまぁそこで単純に「同じことをしてる」=「仲間だ」と考えないところは腹黒かつ知能指数の高いミッチらしいと言えばらしいと思う。だけどそこで「証拠隠滅」ってのはすこぶる違和感だよー。
(あ、そうそう、ミッチの実を使ってインベスを誘き出す作戦、あれ鎧武のたまり場の前の道路でやってたけど、あの場所普通におばちゃんのみならず小学生の通学路(?)でもあるんですね・・・。そんな場所でいくら結界張ってるとはいえライダーバトルやってるんかこいつら・・・ってちょっとぼんやりしちゃったよね。つーかインベスが現れて人々に危害を加えたらマズイから自分らでやっつけよう!って話だったのに、普通に人々が通りかかるところでそういうことすんなよと。それでよく街の人々の安全がどーとか言えるなと。)
今回の肝はミッチが白いアーマードライダーの中身が貴虎兄さんだと気付くことだったけど、これって貴虎兄さんひいてはユグドラシルにミッチ=チーム鎧武、各アーマードライダーたちが不審というか、インベスやあの森とユグドラシルの間には何か関係があるのではないか?という疑惑を抱くキッカケのための展開だと思うのね。それはそれでいいとしても、肝心のミッチの貴虎兄さんに対する気持ちってのがまだよく分からないからミッチの受けた衝撃が如何ほどなのかが想像できない。これは非常に困ります!。
今回ビートライダーズを屑呼ばわりされたミッチの目にスッと幕が下りたようなあの表情はどんな気持ちの表れなのだろうか。怒りなのか、それとも諦めなのか、はたまた憐みなのか。
これまでのところミッチは敷いたレールの上から外れるなと強要されることに窮屈さや不自由さを覚えていることはあっても別に貴虎兄さんに対し不信感とかは抱いてなかったと思うし、その詳細な内容までは分からずとも兄が白いアーマードライダーであることが仕事の一環であることもこれだけ聡いミッチなら判るはず。だからそう簡単に貴虎兄さんを一方的に「敵」とかそういうふうには考えないとは思うんだけど、でも今回のような短絡思考を見せられちゃうとなぁ・・・・・・。
ていうか貴虎兄さんはあれミッチだと判っててってかカマかけるつもりであんなことを言ったのか、それとも本当に本気の本気でビートライダーズが呉島邸に入り込み自分のトランクの中からスイカロックシードだけ盗んだとでも思っているのかどっちなの?。
・・・・・・後者、ですよね、おそらく・・・・・・。
でもよーく考えて貴虎兄さん?、トランクの中にドライバーとメロンとスイカがあることを確認したわよね?。そして電話がかかってきたから暫しその場を離れ、通話を終えた後すぐそのトランクを持って職場へ出かけたと。どの時点でスイカがないことに気づいたのか定かではありませんが、どう考えても「ビートライダーズが泥棒に入った」と考えるのは無理がありすぎると思うの。
そう考えるとカマかけた?ってことになるんだけど、でも会話を終えたミッチが兄さんの背中を険しい目で見送るカットはあったけど兄さんのソレはなかったということは、やっぱりそういうつもりではない、ということではないかなと。てか気持ち的に貴虎兄さんには光実を疑って欲しくない(笑)。
ていうかシドとサガラもだけどプロフェッサーが思いっきり何かを企んでるっぽいんだけど、プロフェッサーと貴虎さんの会話から、まず彼らが“クラック”と呼ぶヘルヘイムの森とこちらを繋ぐチャック空間の出現頻度が上がっていると。そしてインベスを駆逐し森の植物ごと焼き払うという対処法からしユグドラシルはそれを危険視していると判断できるが、現行の対処システムでは加速するクラックの出現頻度には追い付かず、その為にプロフェッサーは新型の戦極ドライバーの開発を急ぐよう命じられていると。で、プロフェッサー曰く新型は「危険度倍増し」で、だから“そのために”プロフェッサーたちは戦極ドライバーをビートライダーズに流したわけだけど、彼らを「モルモット」と呼びながらも貴虎さんは自らその実験体になると迷わず宣言したと。そういう現状なわけだよね?。
貴虎さんの真意がどこにあるのか、ビートライダーズを屑呼ばわりしそんな中で見繕った奴らを“モルモット”と呼ぶことに躊躇いも迷いも見せない貴虎さんなのに危険度倍増しの実験を行うのは「まず俺だ」と、そう言い切る貴虎さんの・・・使命感?責任感??がどこからくるものなのかはわかりませんが、貴虎さんってさぁ・・・貴虎さんだけはさぁ・・・これどうも本気で世界を救いたいというか守りたいというか未来に繋げたいというか、なんかそういうことを思ってそうな感じじゃないですか・・・?。
あれ?貴虎さんってもしかしてこれすごくいい『大人』なんじゃないの・・・・・・?。
てかちょっとそこいらへん分かりにくいというかあえて立場を明確にせず話を進めてる気がしなくもないんだけど、貴虎さんって別にユグドラシルの創設者一族とかさ、そういうことじゃないんだよね?。貴虎さんとミッチの父親はユグドラシルの重役でありその息子である貴虎さんは幹部として一つ(なんしは複数)のプロジェクトリーダーを任されていると、そういうことなんだよね?。つまりユグドラシルに「雇われている」立場であると。まぁ重役=ユグドラシルを運営している一族の者しかなれないのかもしれないし、まだ高校生であるミッチもユグドラシルに入り貴虎さんの片腕となることが“当然のこと”として決められていることからもトップ以下幹部のポジションは世襲制的な、そんな感じなんだろうなーってことは察せられますが、それでも貴虎さんがユグドラシル“そのもの”ではないと。
つまり何が言いたいかというと、危険な任務を背負うことを厭わない貴虎さんの正義感とユグドラシルの考え(本当の目的)がこの先ズレる可能性があるよね?ってこと。貴虎さんがユグドラシルのやり方に疑問を抱き反対の立場にまわる可能性が出てきたのではないか!?ということなのです。
もしそういうことになるならばそのキッカケとなるのはおそらく弟・光実の存在ですよね。いやもうおそらくとかそういう言葉はいらんだろ。光実への愛が貴虎さんの今後を左右するに決まってる!!。
でもこの先貴虎さんがユグドラシルへの忠誠と光実への愛、どちらを選ぶか迫られたときに光実を選んだとしても誰も貴虎さんを責めないよ!責めることなんてできないわっ!。
だってミッチ可愛いもん!。バロンの人にフード掴んで引き戻されたもんで「キッ」って顔でにらむミッチ超可愛いもんねー(デレデレ)。