佐藤 青南『灰と話す男 消防女子!!高柳蘭の奮闘』

灰と話す男 消防女子!! 高柳蘭の奮闘

灰と話す男 消防女子!! 高柳蘭の奮闘

タイトルは「男」なのに副題は「女子」ってどういうこと?と思ったら、これ続編なんですね。なんでそのことに気づかったのだろう。自分でも謎。
伝説の消防士を父親に持つ高柳蘭が主人公で、蘭は今回先輩消防士の殉職という辛い試練に立ち向かうことになるのですが、蘭とその先輩との関係性は前作で描かれていたようなのでちゃんと順番に読んでいればもっと楽しめただろうなー。
伝説の父親の存在を含めた“男社会で頑張る女子”の描き方としても現場での主人公の扱い(扱われ方)を含めた消防士という仕事の描き方にしても、媚びてない感じというか、誠実な感じがして好感が持てるし、なにより消防士好きの私としてはこれは外せないシリーズになりそうなので、まずは前作にあたる1作目を読んでからもういちどこの作品を読みなおしたい。