『夜行観覧車』第7話

あれだけ暴れながら&汚い口調ながらも彩花の言ってることは的を射てるんだよなぁ。
遠藤家の不孝はさ、ひばりヶ丘に『超無理したら手が届いちゃった』ことに尽きるんじゃないかな。ひばりヶ丘に家を建て子供を育てたいという『夢』が夢のままで終わってればこんなことにはなってないわけで。てか真弓はひばりヶ丘で何とかやっていけてると思ってたみたいだけど現実的に借金しなきゃ(借りた金を充てなきゃ)生活が維持できてないわけだから、結局のところ『手が届いた』と思ったのは間違いだったんだよね。なんていうか・・・愚かだなぁと。遠藤家ってか真弓が小島さんや彩花の友達から軽蔑され克典には憐れまれてるのって、その愚かさのせいなんじゃないかなーとか思った。
で、マイホームという人生最大の買い物を妻の一存で出来るはずがないので当然ひばりヶ丘に家を建てるという決断には旦那も関わってるんだろうから「ひばりヶ丘なんかに家建てるんじゃなかった」ってのは今更すぎる言い草ってかそれこそ“愚か”以外のナニモノでもないんだけど、でもまぁ彩花は確かに(母)親の見栄に付き合わされたせいでこんなにひどい目に遭わされてるって思う気持ちもわからんではないかなーと。ひばりヶ丘に住むことも私立を目指すことも彩花が言い出したことじゃないんだろうし。そういう意味では彩花は被害者と言えるかなーとは思う。
でもその一方で現状は変えられるんじゃないかとも思うんだよね。仲間はずれにされたりパシリに使われるぐらいならまだしも万引きを強要されるとかそれもう限度超えてるじゃん。例えば親が自分にかけてる期待を裏切りたくないから(『いい子』でありつづけたいから)学校で虐められてることを知られたくないと我慢してるとかさ、そういうんじゃないわけじゃん?。心の奥底ではそんなことしたくないと思ってるのかもしれないけど、親に心配とか迷惑とかかけたくない・・・ってのももはや今更だし、どれだけ辛い思いをしてでもどうしても会いたい人がいるってんでもないわけでしょう?。だったら学校なんて行かなきゃいいんだよ。なんで呼び出されてノコノコ出向いてんだって。そうまでしてこの女たちと『友達』でいたいのかと。今中学3年でしょ?。あと数か月の間とにかく閉じこもって時間をやり過ごし、そんで3人とは別の高校に入ればいいじゃん。なんでそう考えられないのだろうか。
まぁ自分が中学生だった時のことを思えばそう簡単じゃないんだろうし、『家』で(のみ)暴れるってのはたとえ親が元凶だと思っていてもそれでもやっぱり『親』に助けを求める気持ちの表れなんだろうけどさ(そして愚かな母親はそれに気づかない)、あんなに苦しいのに“逃げる”って選択肢がない彩花もまた愚かだよなぁ・・・。
でも比奈子をカラオケボックスで甚振る様を見ちゃってるから同情の気持ちは一切湧きませんが。
一番愚かなのはあの状況でまんまと凶器の処分を託された宮迫ですけどね(笑)。包丁とかならともかくトロフィーなんて“不要物”の最たるものだし血痕だけはきっちし拭いてちゃんと市指定のゴミ袋に入れてさっさとそこいらの燃えないゴミ置き場に捨てちゃえば良かったのにほんと馬鹿(笑)。
ていうか、今回は見ながらずーーーーーーーーーっと『ひばりヶ丘がナンボのもんじゃい!!』って思ってました(笑)。


あの観覧車乗るのに7.800円ぐらいかかりそうなのに乗っちゃっていいのかな(残金的に)と思った瞬間隣のボックスに乗ってる仲良さそうな親子見て泣きそうな顔で小っちゃくなっちゃう慎司にぐうおおおおおおおおおお!!って漲った。そして中川くんの時が今この瞬間永遠に止まってしまえばいいのに・・・と真顔で思った。どうかいい男に育ってください。