『夜行観覧車』第2話

原作を読んだ時からとても気になっていた、というか逆にその記憶しか残っていないと言っても過言ではない高木なんたらくんというアイドルが雑誌のグラビアとは言えようやくお目見えしたわけですが、よくわかんなかったんだけどあれ中川くん?。原作には老若男女に好かれている様子は描かれているもののそのビジュアルに関する記述は一切なかったんだけど、いざこうやって『現実』を見せられるとなんか違う・・・ってな気分。
原作ではっきりとした描写がなかった理由ってのはこの高木何某というアイドルが『理想の象徴』だからだと思うんだよね。理想の恋人、理想の息子、理想の孫。それぞれの立場であり環境であり現状は異なれど、みんなが思い描く『理想』そのものが高木何某なんだと思ったもんで、いざそれがこうやってビジュアル化されると違和感が拭えない。
足を滑らせ川へ落ちた次男を半狂乱で心配する妻を見る夫・哲司の酷薄そうな表情はよかったなー。哲司にとっては医者だった前妻の息子である長男のヤスだけが“跡取り”として必要なのであって、後妻は単に身の回りの世話をするための家政婦でしかないんだろうし、その女が産んだ娘はともかく出来があまりよくない次男は別にどうでもいいんだろうなーってことが一瞬で判る表情だった。つーかいくら家族ぐるみで仲良くしてる相手だからって1千万もの金を貸すとかフツー“自分から”言わないわよね。ああん素敵っ!!。