『仮面ライダーフォーゼ』第40話「理・念・情・念」

俺正義を振りかざし自由を重んじるはずの天高に粛清の嵐を巻き起こした杉浦くんの動機が「恋愛感情」だったとは!!。周囲からは“犬猿の仲”だと思われていたほど考え方が合わない生徒会長が入院し近くにいなくなって初めて自分の気持ちに気づき、彼女に振り向いてもらうべくまずは彼女を傷つけた不良どもに怒りの鉄槌を下したのだった・・・って顔に似合わず情熱的な男・杉浦!!。おまけにその杉浦に想いを寄せ献身的に尽くす女生徒なんて存在もいたりして、まさに青春!まさに超刺激的スクールデイズ!!。
・・・・・・・・・・・・・・・・で、そんな杉浦にお前の正義は行き過ぎだと言って目を覚まさせることができるのは生徒会長だけだってところまでは理解できるけど、そのためにとった手段ってのが会長にギャルコス+屋上でBBQと「法度違反」させる→好きな女がやってたら処罰できないだろう→心折れて涙を流す杉浦に「その涙がお前の歪んだ心を洗い流したからお前は俺のダチだ。俺は天高みんなの代表だ。だからお前は生徒全員と友達だ」 ・・・って超理論すぎてまじポカン状態。え?これでいいの?杉浦が泣いてるのは会長のためを想ってしたことが“会長の為”にはなってなかったことを知ってショックで泣いてるだけで自分の極私的な感情で他者の意思を無視して操るなどという精神的暴力を奮いまくった事実についてはまだ全然思い至ってない(からその点についてはまだ反省してない)っぽいし、ってか杉浦そもそも会長への想いをはっきりとは自覚してなかったの??だし、(ゾディアーツ(の力)から生徒たちを守るために戦っているといいながらも今回ここまで仲間以外の生徒たちを誰1人救えていないことを棚に上げて)弦太朗が生徒代表を名乗り俺とダチってことはイコール生徒全員とダチってことだから誰もお前を責めないぜっ☆って、なんだろう・・・なんかもう、ほんとうに言葉が通じない感じがする。むしろわたしの方がおかしいんじゃなか?って気すらしてくる。
てか弦太朗はまず校内で我が物顔して悪行しまくる会長を怪我させたヤツラと“ダチ”になれよと。そういうやつらを更正させてこその弦太朗様だろうがと。涙に免じて杉浦を許すのはいいけど、杉浦を許すってことはイコールタウラススイッチの力も消滅(解消)されるわけで、としたらそもそもの原因である不良は何事もなかったかのように元通りの悪行三昧になるわけっしょ?。なんも解決してねーじゃん。弦太朗さん相変わらずダチ(候補)の選り好みしてるよね・・・・・・・・・・。
てかその不良どもに階段から落とされ怪我を負った女の子にそいつらと同じことをさせ『囮』にするとか真っ当なヒーローのすることじゃないわよね。
ていうかいっちばん理解できなかったことはタウラス杉浦の“改心”にメテオとのゴルフバトルが一ミリも影響を及ぼさなかったってことよ。
ゴルフ未経験なのに自らゴルフ勝負を受ける(申し出る)流星さん。徹夜で特訓する流星さん。結局メテオの力(技)使うつもりマンマンだった流星さん。
えーーーーーーーーーーーーーーーーっと、特訓の必要なくねえ!?(笑)。
いや、いざとなったらメテオの力で勝つつもりだったにしてもできるところまでは自分自身の力で勝負したい、勝負すべきだと思って頑張って特訓したんですよね!スポーツマン精神に乗っ取りですよね流星さん!!だって契約書にサインしたら操られてしまう可能性があるってのに堂々と「メテオ」と署名した結果勝負に勝ったのに結局操られてしまうメテオ流星さんですもんね!!。
ふぅ〜〜っ、ピュアすぎる流星さんが切ないぜっ。このゴルフシーンまるっとカットしても展開には一切影響しないとかまじまじ切ないぜっ。


で、この前後編でやりたかったこと(弦ちゃんとJKの特技披露や天高制服&前髪下したイケメン弦ちゃんに真面目JK。それからゴルフネタ)とは全く関係ないところでヴァルゴの正体が江本教授であるという縦軸に措ける新事実も描かれたわけですが、そこに賢吾さんが全く絡まないってのはどういうことなのかと。
もともと自分を「月」だと思っていたもののその月で同志の命を奪ってしまったことで今では相反するというか、月に対し複雑な感情を抱いている江本に「その気持ち分かる」と共感し、分かるからこそ江本=ヴァルゴが悪い人だとは思えないと感じる役割はまぁ友子が適任だとは思うよ。ヴァルゴに山崎一という“実力者”を持ってきたことからしてヴァルゴは“単なる敵幹部”ではないのだろうからライダー部側に関わりを持つキャラを作るのは今後の展開という意味で当然だとも思う。
だけどそれはもう賢吾さんがいるじゃん。信頼してる江本教授が実は父親を殺した張本人だった!などという凄まじい関わりを持つ賢吾さんがいるじゃん。
もちろんそれはこれから描かれるんだろうよ。あと残り8話か9話だよね?てことは更なる黒幕ってか赤目の男たちもまた宇宙の力に操られていたのだーってなことになるのだとしても実質残された敵は我望と江本だろうと思うわけで、つまりそれは賢吾さんにとっての『親の仇』なわけだよね?。多く見て50話として残り5時間。その中で賢吾さんが二人が父を殺した事実を知り慟哭し復讐心を抱きそんな賢吾さんを弦ちゃんが抱きしめてやり流星さんが背中合わせで共感し、そんでまぁ倒すなりなんなりする・・・ってのを描かなきゃなんないわけでしょう?。今回で言えばゴルフバトルのようにただでさえ本筋的にはどーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーでもいいシーン入れてくるのが常なんだからそれ考えたら5時間でも足りないんじゃないの?と思うわけでさ、だったらもう友子とか余計なもん噛ませないで賢吾さんに集中させるべきじゃないのかと。
そもそもライダー部員、つまりフォーゼの身内である友子をダークネビュラ送りにする理由がわかんねーんだよ。いや、自分がヴァルゴであることを知られたからだってのは分かるよ?。だけど友子は園田先生や鬼島とは違って『仲間』なわけでさ、例えば急に親の仕事の都合で外国に行かなきゃならなくなったからとかなんとか理由付けされたとしても“自分たちに何も言わずに行くのはおかしい”って思うに決まってんじゃん。ゾディアーツは記憶操作が出来るんだからだったら友子の中から江本=ヴァルゴであるという記憶だけ消せばいいんじゃねーの?と(そんな都合よく一部分だけの記憶を消せるなんておかしいとか聞いてねーとか今更誰もいわねーだろw)思うんだけど。
まーそんな判断すらできないヴァルゴさんではないのでしょうから口封じ以外の友子をネビュラ送りにした理由があるのでしょうが、そしてそれは当然「友子をダークネビュラから救い出す」=これまでネビュラ送りにされたやつらも全員救い出すための前フリ、ということなのでしょうが、劇中の理由と作劇の都合がごっちゃになってるのは気にしないとして、どうしても理解ができないのはここに賢吾さんを絡ませるための種まきがなされてるようには思えないってことなのよ。
だって今回のエピソードって賢吾さん何一つ存在してる意味なかったぜ?。「今まで話したことはなかったが、実は子供の時からゴルフをやってたんだ(ドヤァ)」なんつって流星さんのゴルフ特訓でコーチ役を務めるのかと思いきや(だったら賢吾さんが戦えばいいじゃんって話にはなるだろうけどw)ただのギャラリーってだけだったし、じゃあせめて操られたメテオに襲われる被害者としてさすがのヒロインっぷりを見せてくれるかと思いきやそれもないし、『ヴァルゴの正体が江本であり父を殺したのもまた江本である』という他の誰でもない賢吾さんにとって重すぎる事実が発覚した回で、当の賢吾さんがモブ並みの扱いだったってことがわたしには理解できない。番組の作りとして。前回の感想内で書いたことの繰り返しになるけど、ほんとこの作品は「積み重ね」が下手だよなぁ・・・・・・。


とかなんとか思ってたら『本物のタチバナさん』キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!(笑)。
タチバナさんが普通に地上にいる違和感パねえええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!(笑)。
この展開はウハウハ(笑)。ていうか『特訓』ってこの昭和の匂いにウッハウハ(笑)。本物のタチバナさんにテンションMAXな流星さんキャワキャワ!!(笑)。
タチバナさんの中身は賢吾さん父だと予想しているので最終クールはまさに賢吾さんのターンになるに違いないわっ!!。