- 作者: 前川 裕
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/02/18
- メディア: 単行本
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犯罪心理学者である主人公の隣家の主人はサイコパスだった・・・ってな話なのですが、この手の話はとにかく人物(サイコパス)をいかに描くか、ただその一点のみに掛かってると私は思うのだけど、残念ながらこれは怖くもなんともない。というかサイコパスが犯したことを結果として書いているだけなので(まぁ劇中で「全て後手後手に回ってしまっている」という記述があるんで意図的なものだとは思いますが)リアルタイムの恐怖じゃないんだよね。おまけに主人公の女性問題とか余計なものがごちゃごちゃくっつきすぎてて恐怖の焦点が合ってないように感じた。主人公が犯罪心理学を専門にしているという設定も全く活かされていないし。
それ相応の理由があるとはいえいきなり時間がポーンと飛んだのには失笑してしまいましたが、オチというか、余韻は嫌いじゃなかったです。