『仮面ライダーフォーゼ』第35話「怪・人・放・送」

ライダー部って『個性的なヤツら』の集まりだと思ってるんだけど(設定上ね。実際には弦太朗応援団としてひとまとめ状態だけど)、覆面DJ“ジーン”による“インターネットラジオ”を友子はまだしもユウキも、そして弦太朗までも愛聴してるって、それどうなん・・・・・・・・・?。わたしが思うユウキはWebラジオ聴くヒマがあったら天体観測なりはやぶさくん妄想なりしてるイメージだし、弦太朗に至ってはパソコンすら持ってないんじゃないかと思うんだけど。例え持っていたとしても、携帯でも聞けるんだとしても、それでも弦太朗の中に「Webラジオを聴く」という行為はないです、わたし的には。それこそ賢吾さんがとった行動のように 仲間からジーンのWebラジオが面白いと教えられる→聴いてみる→いいじゃねーか! ってのが弦太朗のイメージ。もちろんその過程で「インターネットラジオってなんだ?どうやって聴くんだ?」「知らないのー!?」ってな会話があったり、パソコンがないからと賢吾さんちに押しかけたりってなドタバタがあったりね。これだけ趣味嗜好が違うライダー部員たちですら虜にしてしまうだけの魅力がジーン=JKのラジオにあるということなのだとしても、それでもやっぱり弦太朗が“前からずっとジーンのラジオのファンだった”という事実には違和感しかないです。
つーかそれ言ったらメテオどうなんの(笑)ではあるんだけどさ、別に普段と声や口調を意識して変えてる風でもなかったんだけど、これだけ毎日顔付き合わせてるってのにジーンの正体がJKだって声で気付かないもんかね^^。
で、今回と次回の「JK編」で描こうとしてることは『仲間の絆が源になっているコズミックスイッチなので、仲間の気持ちが離れてしまったら最強フォーム=コズミックステイツにはなれない』ってことだと思うんだけど(それってどんな仕組みよw)、いくらかつての友人だろうが自分の夢だろうが、ここまでライダー部員として弦太朗と共に戦い続けてきたはずのJKがこの期に及んで「ホロスコープス(幹部)である友人と組む」か?ってな話だし、でも前述の通り毎日側にいるヤツの声すら聞き分けられない程度の仲間(笑)だからまぁそんな程度の付き合いなんだろうなーとも思えちゃうわけでさ、何考えてこんな話作ってんだろと・・・。
JKが歌いたいと思ったきっかけである父親の存在含め “ゴッド”こと五藤とJKの過去エピは悪くないし、そういう過去があるからこそゾディアーツの力を使ってでも上手く歌えることに酔ってしまってるというJKの現状は理解できます。ていうかJKの言い分はそれはそれで頷けるんだよね。「高校生」という『期間限定』の関係性の中で一時的な友情を優先するよりも、その先の未来、具体的に思い描ける理想的な人生が手に入る(かもしれない)となったらそっちを選択しようとする気持ちは理解できる。繰り返すけどライダー部の友情なんて所詮「友情ごっこ」でしかないとしか思えないから(それを象徴したのが20時に始まった放送を聴いた美羽の「あっさり信頼を裏切ってくれたわね」という発言ね。そこで信頼を裏切られた事実を即認めるのではなくまずは「何か理由があるんだろう」と考えるのが仲間じゃないの?とわたしは思うし、この吐き捨てるがごとき美羽の口調の中にJKへの友情は1ミリも感じられなかったわけでさ、それって結局“卒業したから距離ができた”ってことなんじゃないのかと)、余計にそう思えてしまう。
だけど実際生徒に被害が出てるわけで、そのことをJKは知っている。知った上でなおゴッドと組むことを宣言した。これは結構致命的な展開だと思うんだけどなぁ・・・。
まぁこれまでこの作品に真剣味が足りないと言われる理由の最たるものとして“人的被害は出ていない。怪人化したスイッチャーですら日常復帰できてる”ってことがあるわけだけど、今回はそれがいい方向に作用したというか、被害っつってもその程度だから主要メンバーが敵と組んでも大したことないようには感じられるけどさ、ただでさえ裏切り者イメージが強いJKがこの期に及んでそういう選択をしたとなるとこれもうJKはキャラとしてダメだろ・・・。どうせカプリコーンを倒すにはコズミックステイツにならなきゃ無理ってなことになって、ゴッドではなく弦太朗を選ぶJKってなオチなんだろうけど。
つーか流星さんが素顔全開になったことの影響を賢吾さんがモロ受けして全速力でネタ要員と化してるのもなぁ・・・・・・。いや、面白いことは面白いのよ(笑)。この扱いはむしろ喜ばしいことではあるんだけどさ、恐らくジーンゴッドの影響を受け興奮&暴走してる生徒たちってのはメガネっ娘コンビといい友子・ユウキといい“コアリスナー”だと思うのね。でも賢吾さんは昨日までラジオの存在すら知らなかったド新規なわけでさ、それなのに
「昨日ラジオを聴いてみた。悪くない」→「実は俺もドラムの心得がある」→♪ぼくのなまえははやぶさくんっ(はやぶさっ)
って馬鹿じゃねーかとwwwww。カモすぎんだろw。
つーか世界のYOSHIKIさんを見ればわかるようにドラムって相当ハードな楽器なんだよね。なのに病弱であるはずの賢吾さんがなぜよりにもよってドラムなどというものに手をだしたのか(普通は親がやってたからとか近所の兄ちゃんがやってたとか、身近にドラマーがいたからってパターンだろうけど、少なくとも賢吾父は音楽<<<宇宙の人だろうし)、そこいらへん制作側はどう考えてんのかと。1年間のドラマとして展開していくなかで死に設定が増えていくのは仕方がないことだけど、賢吾さんが病弱であるということは弦太朗がフォーゼであることとイコールなわけだからそこをなかったことには出来ないだろ。別に頭キーンとかはもうなくていいんだけどさ、ネタを振るにしても“病弱”の枠からはみ出すなよと思うの。
これで次回YOSHIKIバリにハァハァ苦しむ賢吾さんが保健室に運び込まれたら土下座して謝ったあとおもちゃや行って残ってるベルトとスイッチ全部買うわ^^。


案の定速水校長がレオさんにドヤ顔で「私が!私が!」とアピってて嬉しかった(笑)。そしてカプリコーンを間にレオさんとの関係が悪化どころかいい感じになってんのがちょっと面白い(笑)。
それにしても新たなる幹部が「公園で偶々見つけ転入させた」などという乱暴な登場の仕方するとは思わなかったわw。ラプラスの瞳便利設定すぎんだろw。