『真備庄介霊現象探求所シリーズ 背の眼』

原作を読んだのは結構前のことになるのでこんな話だったっけ・・・・・・?と思ってしまったわけですが、それでもこれだけは確実にいえる。
真備さんこんな枯れてねーよ(笑)。なまじ平山の道尾君がイメージ通りっぽいがために余計真備さんに何があった!?!?と思えてしまった。
だがしかし篤郎単品で見ればこれはとてもいい篤郎!!。篤郎の得体の知れなさがよくこんな雰囲気のいいロケ地(旅館も滝も)見つけてきたなーという風景と相まっていい感じのホラーっぽさが出てたし、早口ながらもマイルドな口調も優しいんだか冷たいんだかわかんない感じwでゾクゾクしたし(そういう意味でのゾクゾクではなくそういう意味でのゾクゾクねw)、なんと言っても御払い!?かと思ったら手話でしたー!の手つきが!!篤郎の手話エッローーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!。わたし手話にここまでのエロスを感じたのはたかお(星の金貨より)以来ですっ!!。
凛が成海璃子ちゃんだってんでさすがに篤郎真備さんに恋心を抱くってのは画的に無理なんじゃないかと思ってたんだけど、篤郎真備は脆さと頑なさが同居しててふとした瞬間それが痛々しさとなって現れるんだけど、それがものすごくセクシーなのね。なおかつ知的。頭キレッキレ。こりゃ憧れるわと。旅館で夫婦扱いされて凛は「やだ夫婦って言われちゃいました///」的な感じでアピるんだけど、アピられてることをわかっていながらあえてそれには触れずに「僕と道尾くんが同じ部屋で」とキッパリ拒絶するのとかたまらん!一番近くにいるのに一番遠い存在とかたまらーーーーーん!!。
だもんで凛→真備さんは予想外のヒットでしたが、反面平山道尾君→凛が微妙に犯罪くさい(笑)。いくらなんでも平山色気消しすぎやで(笑)。
ドラマ自体は、真備さんの妻(の霊)を含めて曖昧な部分は曖昧なままで、解くべき謎はちゃんと解くと、2時間ドラマとしては結構良かったと思う。繰り返すけど原作の記憶は薄らボンヤリしてるもののそれでもなんか違わね?と思ったぐらいなんで多分ちょいちょい改変箇所はあると思うんだけど、“独自解釈”はなかったように思うし(滝つぼで子供が“視た”景色の演出は酷かったけど)、ドラマ化においてわたしが重要なことの一つだと思っている“原作の雰囲気を損なわない”ということに関しては合格点をあげられます。特に本田博太郎がよかったわー!。博太郎の素性発覚→真備さんのせいで危険な目に遭わせてしまった子供のフォロー→車窓を眺める憂い顔の篤郎真備さん の流れは後味としても余韻としてもかなり良かった。
評判によっては続編を作れそうな感じではあるけど、でもこのシリーズってとりあえず次の骸の爪は映像化できないと思うし、その次は短編だからSPを作るのは難しいだろうし、作りようがない・・・・・・よねぇ?。