『海賊戦隊 ゴーカイジャー』第48話「宿命の対決」

『何かを得るには何かを捨てなきゃ』が持論だったバスコ。その持論通り大いなる力を得るためにサリーを捨てたつもりが、そのサリーこそが最後の最期にマーベラスと自分の生死を分ける理由となった。
サリーに渡した「お守り」がマベちゃんにとって文字通り「お守り」になったことを知り「なるほどね、そういうことか」と言いながら浮かべた微苦笑がやけに格好よく、そして哀しかったんだけど、あの時バスコはどんな気持ちだったんだろうなぁ。爆破ではなく砂のように消えたバスコの最期を見ながら「無」と「浄化」という言葉が浮かんだんだけど、やっぱりバスコにとってマベちゃんとサリーという存在は大きくて、それは大いなる力と引き換えにできるようなものではなかった・・・んじゃないかなぁ。そのことにバスコが思い至ったかどうかはわからないけど、ガレオン=マベちゃんを得るためにサリーを捨て、そうやって手に入れたマベちゃんを宇宙最大のお宝を手に入れるために捨てた。「マーベラス」と呼んだ瞬間バスコは手持ちのラストカード「マベちゃん」をきったんだろうね。でも誰も信じず裏切りや嘘で塗り固めたバスコの人生に措いて「マベちゃん」ではなく「マーベラス」と本気の勝負をしたこの瞬間だけは嘘も裏切りもなくただ「勝つ」というその一心のみだったんだろうし、その結果「勝った」と思ったのに結局サリーという存在に対してついた嘘に負け、最終的には自分の手には何も残らなかった・・・ってのは、案外悪い気がしなかったんじゃないかなぁ・・・なんて思ったり。
結局バスコが何故こういう考え方の持ち主になったのかは言及されなかったけど(アカレッドに裏切られたからってのが理由じゃない・・・・・・よねぇ?)、最期までカンペキなる悪役を貫き通したバスコは憎らしいほどカッコよかった。たとえ血が緑色でも。
そしてサリー!!!!!!!やっぱりサリーが木っ端でマーベラス様があの程度で済んだのはサリーが庇ってくれたからだったのかよおおおおおおおおおおおお・゚・(つД`)・゚・
仲間には「俺達に任せろ」と言われサリーにまで助けられ、ズタボロ状態だったマーベラス様がなぜ『本気』のバスコと互角に戦えていたのか、さすがにこればっかりは「気合」とかそんなものでは補完できないほど不可解だったんだけど、でもサリーがマーベラスを「守って」くれていたからなんだと思えば俺全力で納得できるぜ!!。


無理して起き上がろうとしたマーベラス様の肩を掴んで押さえ、無言でじっとみつめるジョーさん
・・・の目を見ながらゆっくり身体を横たえるマーベラス
「俺達にまかせろ」
「・・・頼む」
あひー!。
バスコがマベちゃんではなくマーベラスと呼ぶと同時にマーベラス様にゴーカイレッドのレンジャーキーを投げるジョーさん!
それをダイレクトセットしゴーカイチェンジするマーベラス様!!
あひあひー!。
そしてマーベラス様の勝利を確信し泣きじゃくる鎧が自分のジャケットで鼻拭いてることに気付かないそれどころじゃなさすぎるジョーさんwww。
『宇宙最大のお宝』という目的こそ同一なものの、それを得るためにすべてを捨てたバスコに対し、マーべラス様は“欲しいものはすべてこの手で掴んできた”わけで、その最たるものがジョーさんたち・・・なんだなぁ。そう考えるとマーべラス様って、結構強欲よね(笑)。


もうザンギャックとか存在自体を忘れかけていたので^^この期に及んで出世がどうこうとか言われてもなんだかなーって感じではありますが、
「ボクはそんなおしっこの後にズボンで手を拭くようなポーズはしないぞ!」
と自覚ゼロだったハカセが実はそんなポーズを取っていたことを知り意識してポーズを変えるのか否か、そこに注目したいと思いますw。