『深夜食堂』第十八話「冷やし中華」

マスターが作る料理が逮捕のキッカケ(理由)になってしまうってのはちょっと悲しいなぁ・・・と思ったんだけど、若菜のダメンズっぷりがリアルすぎて妙な説得力がありましたw。彼氏が捕まったら即鍋焼きうどんに切り替えてることも含めてw。
でもそのせいか今回特に感じたのは2期に入ってから料理そのものに対する愛情がイマイチ感じられないんだよなぁ・・・ってことなのよねぇ。1期と比べると総じて各回のゲストと料理のつながりが薄いように思えて、その結果それを作ってくれるマスターの存在感が薄くなってしまってるのかなぁ・・・と。単純に台詞量(マスターが喋ってる量)としてはむしろ2期のが多いような気がするんだけど、世間話の延長程度にしか聞こえないんだよねぇ。常連客との世間話はむしろ嬉しいんだけど。
それに、ヤクザも刑事も記者もありとあらゆる人が普通に出入りしてるのがめしやのいいところなんだけど、だからこそ仕事とプライベートの線引きはキッチリすべきなんじゃないの?と。具体的に言うと今回の塩見さんの後輩刑事が若菜に長年追ってる殺人犯のことをペラッペラ話してたこと。これはマズイだろ。そのせいで若菜が彼氏である殺人犯好物である冷やし中華を食べてるところにその殺人犯を追ってる刑事が偶然いたってことにまで引っかかってしまう。このドラマの作りとして物語の関係者たちが“偶然”めしやに出入りしていたってのはもう様式美的な感じで受け入れるしかないのに、それ以外のところでこういう描き方されるとそれすらご都合展開だなーと感じてしまう。つーか若菜も自分の男追ってる刑事が出入りしてる店に男連れてくなよってな話よな(笑)。この馬鹿さ加減もリアル(笑)。
でも手錠を嵌めつつ冷やし中華すする男ってのはよかった。現実の中にほんの一滴の優しさみたいなものが見えて、こういう空気感がわたしの思う深夜食堂だなぁ。