- 作者: 長沢樹,青山裕企
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/09/26
- メディア: 単行本
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この賞に限らず各ミステリ賞の受賞作ってのは(大抵)イコール新人作家の作品なわけで、書きたいことを伝えるための表現に多少の強引さというか粗さがあるのが当然だったりするもんなんですが、これはそういう意味での引っかかりを覚えるところがほぼ皆無だし、高校を舞台に高校生が自分たちの手で謎の解明にあたるプロセスも段階の踏み方・内容(高校生の手に負えるレベルかどうか)ともにまさに“誤りなく組み上げられ”ていて、ちょっと凄いかも。
しかもミステリではなく青春(スポーツ)小説としても充分読み応えがある。この時期特有のアンバランスな感じが痛いぐらい凝縮されてる。
・・・・・・・・・と思ってたのにほんとうにアンバランスでした(笑)。私が一番気に入ったキャラである男バス部長が実は一番まともだったなんて(笑)。