中山 七里『七色の毒』

七色の毒

七色の毒

切り裂きジャックの告白」に登場した“男に限っては警視庁内で検挙率1.2位を争うが女には滅法弱い俳優のごときルックス”の刑事・犬飼隼人が独自の嗅覚で事件の真相を暴く短編集なのですが、物語を象徴するアイテムに色を絡めた各話のタイトルが秀逸。
で、中の1作がおもいっっっきり某社の某賞を受賞しそのあとゴチャゴチャあって最近某あくまでしつじ作品で俳優復帰するひとを巡るアレコレがモデルでここまでそのものズバリって大丈夫なの!?と驚いた。いやこれズバリですやん!って(笑)。
しかし中学生であろうが相手が男ならば容赦しねえ犬飼さんはさすがですが、でも作中に女性が出ても「この人は真犯人ではないな」と判ってしまうのがなんとも(笑)。