『仮面ライダーオーズ/OOO』第38話「事情と別れと涙のバース」

グリードチームに金で転んだと宣言した伊達さんに「嘘ですよね!?」と必死ですがるも「俺今まで後藤ちゃんにウソついたことないでしょ?」と腹パン一発で気絶させられるわ(鴻上ファウンデーション的には)78000円の価値しかないわってんでどうなることかと思いましたが、「君の欲望はいつもココ(頭)で留まっている。ココ(心)で感じたまえ」と会長からの(珍しくマトモな)指摘を深夜にバイクを飛ばしながら考える後藤さんは(どうやって察知したのかわかりませんが^^)ドクターと伊達さんが映司を呼び出した廃工場に駆けつけました。
そんな後藤さんを見て複雑な表情で「こなくていいのに」と呟く伊達さん。
「伊達さん、1億作ろうと思ったけど無理でした」
「え?」
「でも、ほんとにこんなことで夢を叶えるつもりなんですか?」
「・・・夢?」
「医療関係の学校を作る夢です」
「ハハッ・・・ハハハッ、どっから聞いてきたんだそんな話。・・・違う。蛇の道は蛇、医者にも裏の世界はあってさ、金さえ出せば最高の名医がいたりすんのよ。ただ、バカ高い」
(映司「じゃ1億円は、そのための手術代・・・?」)
「ま、褒められた手段じゃないし、自分の手で1億稼ぐ賭けに出た。わりーな後藤ちゃん。俺最初っから欲望まみれなんだ。まだ死ぬわけにはいかねー、ってさ。(映司とアンクを見て)そのためなら、お前たちとも戦える」
(映司「伊達さんっ!」
アンク「フフフっ、見ろ。俺の言った通りだろうが」)
「だったら!だったら俺が伊達さんを止めます」
バスターを伊達さんに向け構える後藤さん
「やっとわかりました。伊達さんを死なせないってことは、ただ命の心配をするんじゃない。俺が、俺の知ってる伊達さんのバースを引き継ぐ。それが伊達さんを死なせないってことです。そのためなら、(さらにバスターを握る拳に力を込めて)そのためなら俺も戦います」
それを聞いてふっと目を伏せる伊達さんは・・・
「上等」
(映司「ちょ、ちょっと待って!それじゃ勝負になりませんよ!」)
「バスターは出力アップしてきた」
(映司「でも!」)
「火野、いいから見てろ」
バスターを構えあうバース伊達さんと生身の後藤さん!!
一瞬の間の後バースがくるっと向きを変えたかと思ったら、バスターをドクターに向けた!!!???
「すまねーなドクター。こんな仕事は俺にしかできねぇ。あんたをグリードにするなってよぉ、会長が」
「そうですか。そのために。・・・撃てませんか、伊達くん。私にあそこまで近づいてきたのは、姉以外にはあなたが初めてでしたよ。そうでなければ本当に協力してもらいたかったのですが。バースには自爆装置がついています」
「なっ!?」
(映司「伊達さん!」)
「来るな!」
「では実際に体感してみてください。よき終わりを」
ペンタイプの起動スイッチをカチリ
ギュッと目をつぶる伊達さん
(映司&アンク「あっ!!!?」)
バースの左胸がキュインキュインと警告音を鳴らし光始めるとさすがの伊達さんも焦りだし・・・
「おっ・・・おっ・・・おっ・・・?」
・・・・・・・・・・止まった?
「ん?あ??」
起動スイッチを必死にカチカチ押しまくるドクター
「悪かったなぁ。俺はマニュアルが大好きなんだ。あんたが研究所を出た時に(バスターを肩に担ぎなおして)とっくに自爆装置を外しておいた」

ハァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン><
マニュアル大好き後藤さんちょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおカッコイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイっん><><
マニュアル読んだ程度で外せる『自爆装置』ごときで鬼の首取った気になってるドクターって(笑)。それもいくらマニュアル大好きとはいえ本来は実働部隊(体育会系)であり特にメカニックの知識がありそうでもない後藤さんに解除できるような自爆装置とか(笑)。
なんて思わない!ぜんぜん思わないわよだって後藤さんが超絶カッコイイから!!!(キッパリ)。当初は通常モードのバスターですら反動に耐え切れずに吹っ飛んでたってのに「バスターは出力アップしてきた」ってちょっとやだもう素敵すぎて禿げそう!!!!!!!!!(出力アップとかできるならもっと早くにやってろよとか言うなー!)。


でもこんなこともあろうかととグリードたちをこの場に呼んでいたドクター。
カザリ、メズール、ガメルたんに一斉攻撃受け変身が解除された伊達さんは「さすがだな・・・ドクター」と口から血を吐きながら崩れおちる
伊達さんに駆け寄り抱きかかえる後藤さん
「伊達さん!伊達さん聞こえますか!?伊達さん!?」
「ああ・・・聞こえてるよ。後藤ちゃん、俺を死なせないってやつ、シビれた・・・」
「しっかり!今病院へ!」
「医者はここにいるっつーの。でも・・・もういいや。後藤ちゃんが受け継いでくれれば俺は死なないってことだ。そうだろ?」
「何言ってるんですかっ!俺はまだっ」
「(後藤さんの肩をグッとつかみ)自分を・・・信じろ」
そう言うや否や瞼を閉じ全身の力が抜けた伊達さん・・・・・・
「・・・伊達さん?・・・・・・伊達さん!伊達さん!!」

CM(どうしよう伊達さん死んじゃったよ・・・と呆然としながらわんこに訴えるわたし・・・)

CM明けたらオーズが三人がかりでぼこられ変身解除されてます。
・・・の向こうからバースベルト片手に後藤さんが!!!!


伊達さん・・・一緒に戦ってください。変身


ヒッ・・・・・・!(←「一緒に戦ってください」とか心の準備ができてなかったもんでリアルに呼吸困難になってアワアワしたわよw)


カッターウイングきたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
後藤バースぱねええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!
「あいつ・・・伊達より酷い」(アンクさん談)
「なんなのあのバース」(カザリさん談)
「めちゃくちゃだわ」(メズールさん談)
「いたい・・・いたい・・・」(ガメルたんだいじょうぶ?)
建物ぶち壊しまくるのもアレだけど、バースデイでの棒立ちブレストキャノンがロボすぎるってかあまりにも後藤さんらしすぎてボロ泣きしながら大笑い(笑)。なんという後藤バース無双(笑)。


で、映司が伊達さんの亡骸とご対面・・・・・・と思ったら
目を開けてむっくりと起き上がった伊達さんが
「あ・・・言い忘れた。退職金、俺の口座に振り込んどいて(親指ビシッ)」
呆然とへたりこむ後藤さん(笑)
「ヘッヘヘヘヘッ。バカか」
ってなにこの茶番wwwwwwwwww。退職金やら危険手当やら後藤さんへ無事バースを引き継がせたことやらもろもろあわせて5千万にドクターからの前金5千万あわせて締めてピッタリ『1本』ってなんだよこのオチwww平成ライダーにおいていまだかつてやることやって貰うもん貰って円満退社(お役御免)できた人っていたっけ!?!?w。つーか確かに依頼を遂行する“前”に貰うからこそ“前金”なんだけどさ、でも結局伊達さんはドクターの依頼に何一つ応えられなかったどころか(一応オーズを攻撃したけど)(ていうかそもそも1億も払ってドクターは伊達さん(バース)に何をしてもらうつもりだったんだっけ?世界を終わらせるお手伝い?)最初から会長の依頼でドクターのグリード化を止めるためにグリードチームに入ったってことなわけよね?・・・てことは二重契約ってかドクターからの前金は言ってしまえば「詐取」なのでは・・・?w。


ってなわけで師匠が旅立つというのに見送りに来ないと思ったら、“わざわざ伊達さんが乗った飛行機が見える場所で”訓練しながら
「見送りませんよ、俺は絶対。生きてまた。それまでは俺が」
と決意を新たにする後藤さんなのでした。


うん。いろいろとつっこみたいことはあるんだ。グリード(コアメダル)とバース(セルメダル)の関係性の描写とかさ、ブラックジャックに命救ってもらうことが目的だという割にはプロレスバトルしてましたよね?とかさ、こういう展開になるんであればここに至るまでもうちょっと上手くやれなかったかなと思うことは結構ある気がします。でもいい。後藤さんは文句なしにカッコよかったし、後藤さんが後藤さんらしくバースになってくれたんで、師匠・伊達さんから弟子・後藤さんへのバース継承エピとしては見応えありまくりでした。「シビれた」って伊達さんの言葉、わたしも全力同意です。ベルトが1本しか存在していない以上伊達さんが変身するか後藤さんが変身するかどちらかということになるわけで、結果的に伊達さんは一旦退場することになってそれは予想通りの展開ではあるんだけど、戦闘不能になったとかそういう“どうしようもない事情”からではなく、『俺の知ってる伊達さんのバースを引き継ぐ』と後藤さんが自ら言ってのけた、それはつまり『一緒に戦う』ってことなわけで、この日を待ちわびた後藤さん好きのわたしとしては漏らさずにはいられません><。
正直残り10話のタイミングで伊達さんから後藤さんに引き継がれてももうこれ以上後藤さんを活躍させてる時間はないし(相変わらずオーズとグリードの話は進んでないしねぇ)伊達さんが戻ってくるにしても不在期間がそんなに長くないから盛り上がりに欠けるんじゃないかと思うわけで、全体の構成という面ではバースの交代劇を引き伸ばしすぎた感じは否めませんが、でも“あの”後藤さんがこの境地に達するまではこれぐらいの時間が必要だった・・・というか、伊達さんと共に戦う中でこれだけ丁寧に(ダラダラととも言うw)後藤さんの自分探しや後藤さんの中での正義の在り方の変化、そして欲望の再構築を描いてきたからこそ『俺の知ってる伊達さんのバースを引き継ぐ』という後藤さんの言葉に説得力であり魂が宿ったんだと思う。
とはいえなぜ「世界を守りたい」などとすごいことを思うようになったのか、後藤慎太郎という男の根っこの部分は一切描かれていないので“成長物語”としては物足りないけどね。
つーかさ、後藤さんがバースになるにしてもシステムの開発者であるドクターがいないわけだから装着者が変わってもバースがパワーアップすることはないんだろうなぁ・・・と思ってたんだけど、まさか「マニュアル大好き」によってそれがなされるとはwwwww。パワーアップアイテムが宅配便で送られてきたとか装着者の限界を超えることで新たな力を発動できるようになったとかそういう“キッカケ”があるわけでなく、“もともとあった力”を“マニュアルを読み込む”ことで引き出し“結果的にパワーアップ”って斬新すぎんべwww。超イケメンで戦闘(身体)能力もあってメカニックもできて、おまけに歌もソコソコ(笑)だなんて後藤さんの素敵っぷりがシャレにならんレベルになってきてんぞ!!w。
つーか東映公式にイメチェンした後藤さんがいるんですけど、なにあのわかりやすい“ポスト伊達さん”w単純すぎんだろwwwww。一生懸命なんだけど確実にズレてんのよねw。後藤さんのこういうところ大好きw。


伊達さんは結局「学校を作るためにはまず自分が健康を取り戻さなくてはならない」と、そのために「自分の力で1本稼ぐことに賭けてた」ってなことだったわけだけど、分かってみればやっぱり伊達さんという人はブレてなかったなーと。自分の力というけど後藤ちゃんにサポートしてもらってたし、あとまぁやっぱり病気を治すために戦ってるのにそのプロレスファイトスタイルはどうなん?とやや首傾げたくなる部分はあるんだけどさ、そういう突っ込みどころも含めて“イイ男”だったなと思います。平成ライダーで有数の『兄貴』だよね。大人的見方をするとまだクランクアップしてないようなんで(それがVシネの企画でもなければ)恐らく終盤に再登場するのでしょうが、その時後藤ちゃんが伊達さんにどんなことを言うのか楽しみだわ!。