石持 浅海『八月の魔法使い』

八月の魔法使い

八月の魔法使い

メルヘンチックなタイトルとは裏腹に、一種の入れ子構造というか実行犯こそ(読者には)明らかなものの思惑が二重になっていて、また鍵となる書類を巡り二つの視点が同時進行したりと手の込んだ構成の結構ハードな犯人あて小説でした。
でも・・・・・・・・・全然燃えませんでした。だって設定にロマンがないんだもん。だから犯人というか黒幕が誰であれ真相がどうであれ、別にどうでもいいかなーって思ってしまった。とりあえず読み始めた本は読みきるのがモットーだし、決してつまらないわけではないので読み進めるのが苦痛だったとかそういうわけではないのですが、まぁ・・・そんな感じでした。