『ジョーカー 許されざる捜査官』第8話「衝撃の死・・・伊達最大の危機」

つくづく予想(想像)の斜め上を行くドラマだなぁ。
忍成くんの日向と飯田さんの吉住が“腹違いの兄弟”だってところまでは予想できたけど(チッ、義兄弟じゃなかった)、二人とも母親を殺されてるってところで「ん?」となり、その犯人は父親だった!!には「ええええええ(笑)」でした。ねえねえ、そんなヘビーな過去を持つ兄弟が揃って警察官になれるもんなの?。誰に聞いたか定かじゃない話ではありますが、警察官になるには身元調査的なことをされて、身内に犯罪者が居る場合は警察官にはなれないもんだと思ってたんだけど・・・。被害者家族ならまだしもこの場合はやっぱ「加害者家族」だよなぁ。だって連続保険金殺人ってことだろ?。あ、でも三上が仕置きしたってことは少なくとも立件はできなかったってことなわけで、警察の記録上に二人の両親の事件は残されていないってことなのか?。まーそこいらへんは本筋には関係ないし深く考えないのが正しい見方ですよねw。
つーか毎度毎度のことなんで今更突っ込んでも無駄だってことは分かってるけどでも一応突っ込んどく。
『過労』で倒れたはずの伊達さんが『ボロボロの傷だらけ』なのになぜ誰もそれを不審に思わないんですかっ!?。誰もってかあずさお前だよお前!w。どうみたって誰かにボコられた状態だろw。さすが神奈川県警!(←もはや合言葉w。)。ていうか裏世界の住人である三上が「救急車は呼ぶな!俺の知ってる医者のところへ連れて行く」などと言うもんだからてっきり腕はいいものの女がらみで事件を起こし医師免許取り上げられたヤクザ御用達の町医院的なものを想像したのに(笑)、ベッドいっぱいある普通の病院でズコーーーーってなりましたw。でもまぁ警察官が仕置きしてるぐらいですから、表向きは立派かつ健全な病院運営をしてる裏で本来ならば警察に届けなければならない傷(刺創とか銃創とか)の治療を秘密裏に高額で請け負う医者がいるのは必然と言えるかもですがw。

楽しみにしていた日向たちが神隠しをしようと思った理由はズバリ『父親を神隠しした話を聞くため、模倣犯を装いその人物をおびき出そうとした』ってことだったんだけど、最初は父親への復讐という目的のための手段だったのに悪人を裁くことの快感に速攻目覚める日向ってのは忍成くん的にベタすぎて最高w。前回「兄さん」の一言であれだけわたしの妄想を掻き立てたくせにアッサリ殺しちゃうのも最高w。高層ビルの屋上で街を見下ろす忍成くんは今にも「新世界の神となる・・・ッ!」って言いそうだったものw。
で、犯人でない者を殺し(いや犯人であっても殺しちゃイカンのだけど)(ていうかチャラ鑑久遠が“ひと目みただけで別人だ”と分かるほどの足跡の違いを見抜けない他の鑑識官って一体・・・さすが神奈川県警!)、アリバイ作りに協力させていた被害者遺族までも手にかけようとしたことで日向はもはや「正義」を語る資格はないってのは当然として、そんな日向を仕置きしたことは正解・・・なのかなぁ?。全ての罪を背負わされた兄さんが「悪人に制裁を」事件の“犯人”だったということで立件されたのは分かるけど、被害者遺族は“日向のアリバイを偽証”したことを告白すべく自首しようとしてたわけだし、この証言を使えば日向が“実行犯”であったことを証明できるんじゃないかと思うんだけど。兄さんだって実際に犯行に関わっていたわけだから犯人に違いないから冤罪ってわけでもないし、一人だと思ってた犯人が実は二人だったってことになるだけで日向の罪を問うことは可能じゃね?。
伊達さんは被害者遺族に「あなたは罪を犯していない。だから立派な赤ちゃんを産んでください」みたいなことを言ったけど、それでいいのかなーと。だってもしアリバイを偽証していなかったら日向が最後に殺した男(スナックのママを殺した犯人だと思われていた男)は殺されなかったかもしれないじゃん。まーそういう仮定の話をしても仕方ないし、そこまでを罪に問うことは出来ないとしても、でも妊婦の奥さんが「夫を殺した犯人を『殺す』ことを一瞬でも望み、そして実際に加担した」事実ってのは消えないわけで、それを黙って生きていくのは「生まれてくる子供に対して」よくないんじゃないか?と思ったからこそ自首しようと思ったんじゃないのか?。日向が結果的に“悪人”だったらその罪の意識は消えてしまうのか?と思うんだけど。
なーーーんとなく・・・この日向の仕置きに関しては伊達さんたちの『都合』に見える気がしたんだよなぁ。繰り返しになるけど、この奥さんが偽証を認めたら日向は罪に問われるよね、絶対。自分を神のように思っている日向なのでどこまで供述するかは分からないけど伊達さんのことを『バラされる』可能性はかなり高いと思うよね。だから日向を『仕置きするしかない』って判断したように見えちゃったんだけど。そのために奥さんに自首してもらっちゃ困るってんで伊達さんが本気だして「説得」したように見えちゃった。
ここで問題になるのが『伊達さんが仕置きを行う理由』だと思うのですが、伊達さんがサラっと言った『贖罪』がソレ・・・ってことでいいのか?。だとしたら日向がどうとか自分のやってることがバレるとかそういうレベルの話ではなくただ単に、純粋に「被害者遺族の心を軽くしてあげたかった」ってことでいいのかなー。復讐したいと思う被害者遺族の気持ちは誰よりも分かる伊達さんだからこそこのドラマの中では「罪を犯していない」と『言っていい』ってことなのかなーと。よく分かんないけど^^。


そして伊達さんがジョーカーとして神隠しを始めたのは3年前で、ジョーカーとしての初めての仕事はかつて自分の両親を死に追いやったヤクザであったということが明らかになりました。これもなぁ・・・どうなんだろ?と思った。「やっぱり罪を償うべきだったのかも」と言ってる伊達さんを三上が「また同じようなことを繰り返してる。だからあいつはもう更正の余地がないんだ」的な言葉でもって引き金引くように『誘導』してるように見えた。それも『伊達さんの過去をバラされないために』。それって思いっきり保身じゃね?。でさ、引っかかるのはこれを三上が『伊達さんの手でやらせた』ってことなんだよねぇ。そもそも当時ヤクザを撃ったか刺したかした伊達少年から罪を償う機会を奪ったのは三上なわけでさ、伊達さんの「やっぱり罪を償うべきだったのかも」発言からして伊達さんはそのことをずっと抱えて生きてきたってことだよね?。そしてそうさせたのは三上だと。
ジョーカー伊達さん誕生の瞬間の他に今回明らかになったのは、少なくとも5年前には既に「神隠し」が行われていて、それに三上が関わっていると。恐らく現在伊達さんが担っている“悪人に銃口を向ける役目”を三上が行っていたのでは?と予想するんだけど、やっぱこの所謂“実行犯”が最もリスク背負ってると思うんだよね、肉体的にも精神的にも。久遠も驚いた署長クラスを動かせる人脈の持ち主だということを踏まえ、三上は今50代半ばぐらいじゃないかと思うんだけど、てことは3年前は50前後。さすがに実行犯としては限界を感じてて、子供のころから目を付けていた伊達がようやく使える程度に育ちそろそろ裏世界に引っ張ろうかなーと思っていたところへ因縁のヤクザがノコノコ現れ恐喝してくれちゃったもんだからこれ幸いと初めての仕置きをやらせたってことじゃないかなー。引き金を引くか引かないか、つまり仕置き人の素質があるかないかを試すには絶好の機会だもん。その結果見事に引き金を引いた伊達さんを自分の後継者に据えて三上シメシメ的なね。なんか忍成編でわたしの中の三上のイメージすっかり悪いものになっちゃった・・・。
そんなわけで、夏樹を殺した「犯人」はやっぱ三上・・・かな。冴子さんが唐突に「名前で呼んでくれたことがない」とか言い出したもんで、なんだこの死亡フラグ(笑)と思ったらほんとに死んじゃって逆に驚いたんだけどw、あの状況で「(誰がやったのか)カズは知らないほうがいい」と冴子さんが言った理由は、『それを知ったらカズは苦しむから』だと思う。元同僚であり元カノの冴子さんならば「そうかもしれないけど、そうじゃないかもしれない」な伊達さんの性格をよく知ってるはずだよね。だから自分が言わずともいずれ犯人に辿りつくことは分かってるだろう。でももしかしたら辿りつけないかもしれない、カズが苦しむくらいならば辿りつかないほうがマシ、だから言わない、そう考えたんじゃないかなーと。冴子さんなりの愛情表現。で、冴子さんがそう考える相手ってのはやはり三上・・・しかいないよなーと。井筒も直属の上司なわけだし警察官としての伊達さんに少なからずの影響を与えた人物なわけだから苦しみはするだろうけど、冴子が井筒を疑ってることは伊達さんも知ってるわけだから「知らないほうがいい」とは言わないんじゃないかなと思う。あとはまぁ、そうだったら祭りになるお!という意味ではあずさとか!?って妄想もできるけど(それだったら来栖の方がイイ!イイとかそういう問題じゃないけどw)、今のところは三上かなと。


日向はやっぱりお仕置き島(別名俺パラダイス島)に送られたんだよね?。ということは「親父の居場所を知る」という本来の目的を期せずして達成できたということになるわけか。窪田くん編でそれぞれ独房に入れられてる?というような描写がありましたが、組織のことだから日向とその父の独房を隣にするという粋な計らい(笑)とかしちゃうかもしれないと思うわけで、ひょんなことから隣にいるのが父親(息子)だと知った二人はどんな行動に出るだろうか。やっぱ仕置き島の様子が知りたいなー。


そうそう、今回さりげなくトゥティーとニシキドさんが絡んでドッキンコ☆