『天装戦隊 ゴセイジャー』epic10「ハイドの相棒」

クールで冷静で何事にも細かい(笑)んだけど時には大胆な行動も臆せずに取るカッコいいハイドさんが仲間に言わずにいた過去を乗り越えるというお話でした。どんなオチが待っているのかとドキドキ(ワクワク)していたのに普通にいい終わり方でこれまでのハイドさんの扱われ方を鑑みるに若干の拍子抜け感は否めませんがw(冒頭のプリンのシーンでハイドさんの分は影も形もなかったけどね(笑))、ハイドさん、大変ステキでございました。でもね、わたしがハイドさん超ラブ激愛だからとかそういうの抜きにしても今回は2週使って2話構成にすべきだったと思う。それだけの価値と意味を生む話だったと思うんだけどな。番組は大切な塔が破壊されたところから唐突と言ってもいいぐらいの勢いで始まったわけで、そのくせ見習いであるはずの天使たちはそこそこ戦えているわけで、そこいらへんどういうことなんよ?ってのは当初から説明不足といわれてる点の一つだと思うのだけど、今回のハイドさんと相棒・マジスの話ってのはそこいらへんを補足するためには最適な材料だったと思うのです。どうやら塔が破壊されるまでは二人1組で護星の任務にあたっていたらしいとかさ、4人がハイドさんの相棒がどうなったのかってことを知らずにいたということはそれまでは種族ごと別々に戦い少なくとも見習いレベルではお互いの戦況報告など種族間の横の繋がりはなかったのだろうってこととかさ、ウォースターは地球にやってきて即塔を破壊したわけではなくどうやらそれ以前から護星天使と戦っていたようだとかさ、薄っすら見えはしたけどそこいらへんもうちょっと掘り下げて欲しいと思ったし、「アラタのものはわたしのもの。わたしのものは・・・ときどきアラタのもの」という恐ろしい持論を展開したエリや「だったらわたしも」という全く分からない理由でもってアラたんとお兄ちゃんのプリンを強奪するゴセイガールスは相棒ではなく『パートナー』という言葉を使ってましたが、この二組を見ただけでも分かるように『相棒』と一口にいってもいろんな距離感であり関係性があるわけで、ハイドさんとマジスの場合はどうだったんだろう?って思うじゃない。先輩後輩の間柄に近いのかなーと予想してたんだけど、予想よりは対等な間柄に近いものの、そうするしかなかったのだろうけどマジスはハイドさんと協力して敵を倒すのではなく自分ひとりで“相討ち”という手段を選んだ。そこには絶対ハイドさんに対して何らかの“想い”があるわけでさ、そういうのを見て取りたかったと思うわけですよ。なんていいつつ結局はこれに尽きるんだけどさ、グリーンキターーーーーーーーーーーーーーーーー!なセンちゃんことマジスの出番があれだけって勿体無さ過ぎるだろう!!!。スーツは加工らしいんであれ以上は無理だとしても、ハイドさんとマジスが訓練してるところとか二人で水質調査してるところとか、息抜きにコーヒー飲んでるところとか星を護ることについて語り合ってるところとかさ、ハイドさんとマジスがいかに信頼し合う「パートナー」だったのかってところを見せてくれないとあのハイドさんがこんなにもムキになり使命を見失う理由が弱いじゃないか!!。今回の話の肝はハイドさんを通じて『護星天使の使命』を再確認する話だったと思うのに、二人がいかに信頼しあって(キャッキャしあってw)いたのか実感としては感じられないもんだからハイドさんのマジスに対する強い想いもそこまでは伝わってこないし、ハイドさんがマジスに向けて「見ていてくれ。俺が・・・4人の相棒と、護星の使命を果たすところを・・・」と言った言葉にそこまでの燃えは感じられなかったわけですよ。その直後に4人が「ハイド〜〜〜〜」って言いながら駆け寄ってくるとか萌えはしたけど!全力全裸で萌えまくったけど!!。5人の中ではダントツで落ち着いて見えるハイドさんだけどマジスはハイドさん以上にクールで物事に動じないタイプに見えたんで、きっと二人で戦ってた時のハイドさんはむしろアグリとの共闘回で見せたようなアグレッシブタイプだったんじゃないかなーと思うのよね。マジスに「ハイドの思いつきには敵わないよ」なーんて言われちゃって「何があってもマジスがフォローしてくれるからさっ」なんつって言い返したりしてたのよきっと!。ハイドさんがあれだけキレたってことは相当マジスのことが大切だったと思うのに、これまでハイドさんはそんなそぶりは微塵も見せずに一人ぼっちのシーイック族として4人を引っ張ってきたってことなのよね!!うわああああああんハイドさん大好きだああああああああああああああ!。
え?こんな過去があったならば逆にこれまでハイドさんが全くマジスのことを思い出してる風がなかったことがおかしいと思うって?。
バッカお前ハイドさんは夜一人ぼっちになった時にいろいろと思い出してたんだよ!そんぐらい察してやれって!。
相棒の仇を討つんだと一人強引に突っ込み怪我をしてしまい、屋敷に戻って上着を脱ぎ(やはり細すぎる・・・)自ら包帯を巻き巻いてあげようとした女子を突き飛ばしたハイドさんにはときめきまくりましたが、最もときめいたところは久しぶりすぎるマスターヘッドと交信する時に上着を着込み襟元をキッチリと締めなおすハイドさんに、でした。これちょうカッコよかった。
でさ、カッコよかったのはアラたんとお兄ちゃんもよね!。ハイドさんのこと心配しつつもでも復讐はよくない!と興奮するエリモネに対し、「人に言われて気づいても意味がない。自分で気づいて変わらなくちゃ」「ハイドならすぐに気づくはず」と厳しさと優しさでもって黙ってハイドさんを見守ってあげようとする男子二人がとても頼もしく思えたわー。あとあと「待たせたな」「待ってねーよ」「だって来るのは分かってたからね」のやりとりね!。黙ってても繋がってるんだなーというか、まさに『信頼』が生まれてるんだなって嬉しくなったわ。なんだかんだでゴセイジャーバランスよくなってきてるよな。あとあと今回の水辺のロボ戦もめっちゃめちゃカッコよかった!!シーイックゴセイグレート好きとしては眼帯にデータ映しての分析がなかったのは残念でしたが(ていうかハイドさんのデータ分析が聞きたかった><)、ロボ戦がカッコいいってのは問答無用であがるよねー!。


さかなクン博士の話を聞き、海の生き物だけに留まらず地球の全てを護るのが自分の使命だということを思い出したハイドさん。青くて大きな水槽の前で“資料を両手に”(←これ非常に重要なポイント)立つハイドさんも、「頑張ってください、天使さんっ」と言われて驚きそしてフッと笑って仲間の元へと向かうハイドさんも悶絶モノの麗しさでしたが、さかなクン博士のこの発言はいわゆる伏線というヤツなのだろうか。アラたんも「ハイギョさん」ことハイドさんをさかなクン博士の手伝いにさせて大丈夫かなーと不安がるエリモネに「あの人は特別だって感じない?」みたいなこと言ってたけど、これは人間だけど天使の存在を知っている人がいるってことなのか、それともさかなクン博士もまた(天使じゃないとしても)人間でない存在だということなのか。なんであれアラたん一人がさかなクン博士の「特別さ」に気づいたってのは「アラタだもんな」ってことですんなり納得できたんだけどw、ハイドさんの笑顔はどっちとも取れる・・・かなぁ。納得と言えば、さかなクン博士が“人間じゃない”と言われたとしてもこれまたすんなり納得だけどw、わたしの希望としては『天使の存在を知っていて、さりげなくその護星活動に協力してる人間』であって欲しいなー。そういう人間がいるのであれば、天知博士も同様で、だから天体研究の「助手」として住まわせてるはずなのにアラたんたちに何らそれらしき仕事を与えるわけでもないし、だからあの家にデータスがあったってことなんだろうと思えるから。なにやら今回は“さかなクンを出したい”ってことから出来た話らしいんで、なんとなくそれっぽい会話を入れてみただけで伏線でもなんでもないってところだろうなーとは思いながらも、今後の展開に期待します。