『仮面ライダーW』第31話「風が呼ぶB/野獣追うべし」

「尾藤さん」ではなく「小沢和義さん」そのものに妙な説得力があるもんだからなんとなくそういう流れとして見れちゃったことは見れちゃったんだけど、あんた翔太郎の何を知ってるってのよ!?って話だと思うのよね。確かに翔太郎は一見チャラいよ?事務所に入ってきた尾藤さんに対して地上げ屋は帰れとか言っちゃうところも確かに“浅い”んだとも思うよ?おまけに自分の背後からおやっさんと似た匂いがするだの自分にとっての転機が訪れそうな予感がするだのブツブツ聴こえてきたら確かに“ついてくんなら黙ってろ”と言いたくなる気持ちもわかります。でもね、翔太郎は確かにハーフボイルドだしおやっさんと比べたらまだまだ半人前ではあるんだろうけど、でもそれだけじゃないんだって!と思うわけでさ、おやっさんと浅からぬ縁がある小沢さん演じる尾藤さんならば翔太郎のそういうとこ見抜いてあげてよ><・・・・・・とか思うんだけど、でもこの場合は逆ってか、『「おまえみたいな奴」は「いずれ大切なものを失うことになる」』というその一言が全て・・・・・・なんだろうなぁ。現に「おやっさんよりもデカイ失くしモノなんて他にあるかよ」と言う翔太郎は、今この瞬間最も大切な存在=相棒であるフィリップくんを失いかけていることに全く気づいてないんだもん。だから見る人が見れば翔太郎のそういう浅さだったり甘さだったりってのはまぁ透けて見えてしまうんだろうな・・・とは思います。思いましたけど!でも嫌なのよおおおおおおおおおお!翔太郎が苦しむのはいいけど(いいんかいw)哀しむのは見たくないんだよおおおおおおおおお!!。翔太郎が可哀想なことになればなるほどこの後に待ってるパワーアップの瞬間の燃え度が上昇するってのは分かってるんだけど、でも・・・ツライです><。
てかさ、よくよく考えてみたら、おやっさんは尾藤さんのことを翔太郎には話してなかった・・・ってことになるんだよね?。10年前の事件当時は当然まだ翔太郎は弟子でもなんでもなかったにしても、その後もおやっさんが事件のこと(野獣ドーパントのこと)を調べたり、直接面会したのか手紙を書いたのかは分からないけど10年の間尾藤さんと連絡を取っていたことも知らされてなかったってことなんだよね。おやっさんの一番弟子を自認し、おやっさんの仕事は俺が受け継ぐと当たり前に言う翔太郎だけど、それこそ尾藤さんのような人からすれば“そんなに言うならお前はおやっさんの何を知ってるってんだ?”ってなことになるんだろうなぁ・・・と。きっと他にももっと沢山翔太郎には知らされてないことがあるんだろう。今回の話がなんかムカムカしてリピできない理由って、探偵としても、人間としても、そしてWの片割れとしても「翔太郎は半人前」だってのが見えて、そしてそれが理解できちゃうからってことなのよね、きっと。しかもゲストはハーフボイルド翔太郎に対し男の中の男である小沢さんだし・・・。言い返せないのが悔しいんだ。
シュラウドさんにとって翔太郎の存在ってのはまさしく「イレギュラー」なんだろうなぁ。フィリップくん救出の際ダブルドライバーがおやっさんの手にあったということをそのまんま受け止めていいのならば、シュラウドさんがフィリップくんの相棒として想定していたのはおやっさんということになるわけだよね?。でもああいうことがあってなし崩し的に左翔太郎というどこの馬の骨だか分からないイケメンチャラ男が来人の相棒の座に納まってしまったと。今となってはこの時点でシュラウドさん的には「あいつなんなのよおおおおおおおお!」だったと思うんだけどw、でも現実問題おやっさんはもういないわけだけだし、あの鳴海荘吉の弟子ならばと化けてくれることを期待して様子見してたってのに来人の制止を振りきりツインMDを強行した挙句一人で寝くさって来人を危険な目に遭わせてくれちゃったもんだからシュラウドさんブチ切れってことですかねw。そもそも鳴海荘吉が死んでしまったのは翔太郎の判断ミスが原因なこともあるわけだし。ダーツの矢を翔太郎愛用の椅子にブッ刺すとかあれ相当だろ(笑)殺意こもりすぎ(笑)。
てかこれは自分でもちょっと妄想が走りすぎてる自覚はあるんだけど、ギャリーさんを含めて事務所の地下のあの基地のことをシュラウドさんが“ずっと以前から知っていた”ってことは、当然おやっさんが存命の時からってことになるわけよね?(そしてシュラウドさんの翔太郎を認めてないっぷりからして恐らくこのこともまた翔太郎は知らされてなかったのだろう・・・)。で、シュラウドさんは園咲家の元母親なんじゃないか?って説は捨てたくないので、となるとシュラウドさんとおやっさんは何かのきっかけで知り合いになり、テラーさんの元から逃げたいと思っていたシュラウドさんはおやっさんに相談。おやっさんは“探偵として”シュラウドさんを園咲家から解放するために手を貸し、暫くの間事務所に匿うことにしたと。そこでメモリやドーパントの存在、ミュージアムという組織の目的を聞かされたおやっさんは、いずれ風都の街に危機が訪れると予想し、シュラウドさんとともに事務所の改造及びダブルドライバーの開発に取り掛かる。そしていつしかシュラウドさんはおやっさんに想いを寄せるようになった・・・とかね!(笑)。
で、照井たんにアクセルを渡したのは、いずれ翔太郎がフィリップについていけなくなることを見越して訓練がてら・・・ってことなのかなぁ。予告の様子だとなにやらWのメモリ(サイクロン)をアクセルが使用するみたいだけど、メモリの互換性があるならばアクセルのメモリもまたWが使用することも可能なのだろうし、メモリの性能チェックも兼ねて・・・とか。そうであるならアクセルのあの微妙なビジュアルも分らんでもない・・・かも(笑)。
でさあああああああ、フィリップくんってばなに照井たんを誘っちゃってんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!恐らくフィリップくんはこれ以上翔太郎に負担をかけさせるわけにはいかないと思った末のこと、つまり翔太郎のことを想うが故の発言ってなことだろうけどさ(そうに決まってる。そうじゃなかったらわたし本気で怒るわよ!)、それにしたってフィリップくんが翔太郎以外の誰かとの変身を考えること自体が納得いかないわっ!!。でもでも照井たんはきっとフィリップくんのその気持ちを察してその申し出を受けるんだよね><「左の代わりが出来るのは・・・俺しかいない。・・・・・・変っっっっ身!」とかなんとか言っちゃって><。で、ででで、翔太郎はフィリップくんが自分以外の人とWになったことにショックを受けそしてその嫉妬心から覚醒と。腐れですいません。いやでもさ、翔太郎の“肉体面”の進化ってのは今すぐは望めないと思うのよ。となったら“精神面”の強化しかないじゃん?。で、フィリップくんはこの物語の中心であることは間違いないわけで、だから『戦うべく定められている存在』なんだと思うのね。そして照井たんには『家族を殺された復讐』という理由があり、憎っくきドーパントの撲滅という大義がある。でも翔太郎には『仮面ライダーとして戦う理由』があるのかないのか、今のところは分からない。翔太郎の行動理念は最初から『風都の街の誰一人として泣かせたくない』として一環してるんだけど、それはおそらく仮面ライダーWになる以前からそうだったんじゃないかと思うわけで、ライダーであろうがなかろうが、翔太郎は風都を守るために戦うと思うのね。で、そんな翔太郎にとって『仮面ライダーである理由、ありたいと願う理由』ってのは『フィリップの相棒でありたい』という想いとイコールなのではないか?と思うわけですよ。今の翔太郎は自分がフィリップくんの相棒であることが当たり前ってか当然のことだと思ってると思うのね。厳しい言い方をしちゃえばその座に胡坐かいてると思うわけです。でも前述の通りこの物語の中心は現時点ではフィリップくんであり、その相棒の座は“フィリップくんについていける男”であれば誰でも構わないと言えるのだと思う。シュラウドさん的にフィリップくんが女とともに戦うことは論外だと思うのであえて“男”と言い切りますがw。だから今回のエピソードは翔太郎が『仮面ライダーとして戦う理由』を見つけるってか自覚する話であり、その理由は『おやっさんから託されたフィリップくんを守る』ことに違いないと思うわけで、そのキッカケはやっぱり照井たんに嫉妬して、だと思うのですよw。これまで園咲家ともドーパントとも直接の関わりはない『なにものでもない存在』『普通の人間』であった翔太郎が『自らの意思』でもってこの物語・・・というかフィリップくんと繋がりたいと、繋がる!と決意することで、本当の意味で物語の主役となる。そういう話なんだと思います!・・・ってどう書いても腐れは隠せませんね^^。
そういや亜樹子が自らサラッと「父は亡くなりました。不慮の事故で」と言っててちょっと驚いたのですが、それを聞いた翔太郎が絶妙な表情を見せてたなぁ。あの表情からして恐らく翔太郎は亜樹子にちゃんと話すことから逃げてたんだと思うのね。「翔太郎くんが話してくれるのを待つ」と言った亜樹子はきっとずっとその時を待っていたんだと思う。でも翔太郎は未だちゃんとは話してないんだろうな。逃げてるんじゃなくて怖いのかも。亜樹子におやっさんの最期を伝えることで、亜樹子の気持ちを受け止めてやる自信がまだないってのもあるだろうし、それに話をすることで自分の中でもおやっさんの死に一区切りがついてしまうことを恐れてるんじゃないかなーと。そんなこんなで話せずにいる翔太郎の気持ちを亜樹子は分かってるんだろうなーと思った。亜樹子の中では一応の整理は出来てるんだと思う。多分翔太郎が思ってるよりもずっとずっと亜樹子は強い人間なんだろう。だって鳴海荘吉の娘なんだもん。亜樹子のこの一言が次回のラストで翔太郎が前に進むための更なる後押しになるって信じてます。次回は全力で泣くつもりなんだからねっ><。